【ZBrush】ワールド原点⇔配置場所を切り替え!Stagerの使い方

Home StageTarget Stage。登録した2か所を好きなタイミングで切り替えることが出来るStagerのご紹介です。

 

ZBrush2021.7で追加されたこちらの新機能。

Home Stageワールド原点を登録、Target Stageに配置した状態を登録することで、いつでもシンメトリー作業に戻れます。

ZBrush2022ではHome StageTarget Stage以外にInterpolate(補間)とコピペ機能も追加されました。

 

  • 使い方は?

という方に向けて

 

この記事では

Stagerの概要

Stagerの使い方

Stagerの設定

参考動画

をまとめています。

 

この記事がおすすめな人
  • 配置後もシンメトリー等ワールド軸で形状調整したい人
 検証バージョンはZBrush2021.7、ZBrush2022.0.2。一部画像は古いバージョンのままです。
 タグのZBrush2021ZBrush2022アクセスすると関連記事が全て表示されます

 

参考

Stager| ZBrush Docs - Pixologic

 

関連記事この機能が追加されるまではNanoMesh化してインスタンスオブジェクトを配置していました

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Stager

Tool>Geometry>Stager

Home StageTarget stage

保存された2つのステージを切り替えて、自分の作業方法に合った方で作業することができます。

 

これによりSubToolを配置結果を確認しつつシンメトリーで作業を続けることができます。

 

Stagerは、複数のサブディビジョンレベル、Dynamic Subdivision、DynaMesh、Sculptris Pro、IMMブラシで動作します。

 

moco
位置・回転・スケール情報が登録されるだけのようなので登録後のスカルプトは自動的に反映されます。

 

関連記事色々な機能が併用できます

Stagerの使い方

HomeとTarget登録時は同じトポロジーである必要があります。まずは両方を登録してから作業を始めて下さい。

  1. SubToolの初期状態を決めたら、Home StageをON
  2. SubToolの配置をしたら、Target StageをON
  3. 登録を終えたら後は自由に切り替え、好きにスカルプトしていきます。

関連記事Switch Stageにホットキー割り当てた方が使い勝手よさそうですね

Stage登録の更新

HomeとTarget各ボタンを一旦OFFにして再度ONにすることでHomeとTargetの情報を更新することが出来ます。

SubToolまとめて登録も可

Tool>SubToolサブパレットに新しく All To Home・All To Targetボタンも追加されまとめて登録できるようになっています。

Stagerの各機能

 HomeとTargetは登録時に同じトポロジーである必要があります。

Home Stage(ホームステージ)

SubToolの初期位置をStage登録します。

シンメトリー機能の利用ができるように、ワールド座標の原点に設定するのがおすすめです。

Target Stage(ターゲットステージ)

SubToolを目的の場所に配置した後に押してStage登録します。

メッシュはどの軸でも回転、拡大縮小が可能です。

Switch Stage(ステージを切り替える)

保存されているステージを切り替えます。

このボタンは、HomeとTarget両方の状態が保存されるまで無効になります。

Interpolate(補間)

ボタンを押すとHome StageとTargetStageの中間のストロークが作成されます。

Stager Interpolateには2つのモードがあります。

  • クローズドサークル(デフォルト):ストロークの間隔が均等になります。
  • オープンサークル:ストロークの大きさに応じて、ストロークの間隔を調整します。小さいストロークは大きいストロークよりも間隔が狭くなります。このモードは、インサートメッシュブラシを使用する際に特に便利です。

 

関連記事ストロークのInterpolate

Stages Count(ステージ数)

中間コピーの数を設定します。

Copy(コピー)

選択されたSubToolのHomeとTargetのステージ情報をメモリにコピーする。

Paste(ペースト)

メモリ上のHomeとTargetのステージ情報を選択したSubToolに貼り付けます。

 

■首輪のStager情報をコピーPolyMesh3D(星)にペーストした例。
配置やサイズ情報がちゃんとコピペされてます

NanoMesh化する必要もなくなり、シンプルなフローになりました。作業しやすくなりますね!

参考動画

2021.7の新機能デモでその機能と使い方が解説されています。

希崎葵(@kizakiaoi)氏の素敵翻訳も必見!

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