【レビュー】全てのCGアニメーターへ!徹底図解「ポーズ・モーション・アニメーション」

アニメーションは7割が基礎で3割が応用」その信念を元に、その7割の基礎を徹底的に身につけることを目的としたアニメーション書籍「ポーズ・モーション・アニメーション」をご紹介します。

 

  • アニメーションで学ぶべき情報は沢山あるけど、まずはどこに注目・注力すればよいのかがわからない。
  • アニメーションはじめたばかりの子に何から教えればよいのやら

と、悩めるアニメーターにおすすめのこちらの書籍。


 

この記事では

ポーズ・モーション・アニメーションの基本情報

サンプルデータ(Maya)を開いてみた話

おすすめポイント&気になったポイント

をまとめています。

 

とにかく図解&図解で非常にわかりやすくボリュームもあるのに2200円というお手軽感。

アニメーションを学ぶ全ての人におすすめです!

 

この記事がおすすめな人
  • アニメーション初心者
  • アニメーション教育をする中堅アニメーター

 

 2021年4月時点での情報です。本記事内で使用している書影はボーンデジタル様よりご提供頂いております
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ポーズ・モーション・アニメーションとは

著名作品を数多く手がけCGWORLDでもアニメーションスタイルを長期にわたり連載していたCGディレクター・森江康太氏率いる3DCGアニメーションのプロフェッショナル集団、MORIE Inc.

 

その技術を豊富な図版を用いて初心者にもわかりやすくまとめたのがこちらの書籍。フルカラーで192ページもあるのに定価:本体2,000円 + 税=2200円。というお買い得感満載。通称 #ポモアニ


 

基本情報
書籍名:ポーズ・モーション・アニメーション!
刊行予定日:2021年03月30日
著者:森江康太、丹原 亮、東 孝太郎(MORIE Inc.)
編者:岸本ひろゆき、CGWORLD編集部
ISBN:978-4-86246-503-0
発行:株式会社ボーンデジタル

 

表紙イラスト担当されている浅野いにお氏は森江さんのウェブセミナーの題材でも登場してきていましたし、CGWORLDにもマンガを投稿とCG業界とは切っても切れない漫画家さんです(笑)

関連記事MORIE Incさんの過去のウェビナーで登場したモデルも浅野いにおさん

私がCGアニメーターに片足突っ込み始めた時に出会ったのは森江さん

そんな森江さんの書籍第一弾(?)

目次

今回解説されているのは以下。これだけ多くの項目が図解付きフルカラーで解説されています。

CHAPTER 1「ポーズ」

1-1:立っているポーズ
1-2:動きのある立ちポーズ
1-3:座っている
1-4:寝ている
1-5:歩いている
1-6:走っている
1-7:飛んでいる
1-8:ぶらさがっている
1-9:押している
1-10:引っ張っている
1-11:物を持っている
1-12:投げている
1-13:殴っている
1-14:蹴っている
1-15:握っている
1-16:剣を振っている
1-17:個性を出すポーズ

CHAPTER 2「モーション」

2-0:モーションの心構え
2-1:歩き(ノーマル)
2-2:幸せそうな歩き
2-3:コミカルな歩き
2-4:忍び足の歩き
2-5:怒った歩き
2-6:悲しそうな歩き
2-7:走り
2-8:楽しそうな走り
2-9:慌てている走り
2-10:スキップ
2-11:コミカルな走り
2-12:慎重な走り
2-13:歩きと走りの違い
2-14:歩いてきて止まる
2-15:止まっているところから歩き出す
2-16:座る
2-17:椅子から立ち上がる
2-18:落下
2-19:乗る(スケボー)
2-20:物を持つ
2-21:ジャンプする
2-22:殴る
2-23:蹴る
2-24:剣を振る

 

CHAPTER 3「アニメーション」

3-1:驚く
3-2:滑り落ちる動き
3-3:物を押す・引く
3-4:重い物を扱う
3-5:スケボー
3-6:剣を振る
3-7:格闘アクション

CHAPTER 4「基本原則」

4-1:スクワッシュ&ストレッチ:
4-2:予備動作
4-3:ステージング
4-4:ストレートアヘッド:/:ポーズ:トゥ:ポーズ
4-5:フォロースルー:/:オーバーラッピング
4-6:スローイン:/:スローアウト
4-7:運動曲線
4-8:副次的アクション
4-9:タイミング
4-10:誇張
4-11:実質感のある画
4-12:アピール

関連記事12原則は自分なりに調べ、まとめたこともあるほどアニメーションには大事な要素です

書籍サンプルデータ 有償・無償あり

今回用意されているサンプルデータは大きく分けて3つ。

  • Maya(ver2020):Advanced Skelton(v5.700)でのリグ
  • FBX
  • 完成ムービー

MORIE Inc.が提供する有償・無償データの一覧ページからDL出来ます。まずは利用規約をガッツリお読みください

有償と無償の違いは?

Shopをみれば一目瞭然。サムネイルの右下に無料か有料か記載があります。

  • 【無料】キャラクターリグ
  • 【無料】歩き、走りデータ(Maya、FBX、ムービー
  • 【無料】全作例のムービーデーター
  • 【有償】歩き、走り以外の作例データ(Maya、FBX、ムービー

ということでムービーは全作例確認できます。

データで見たい!という方は是非データをお買い上げ下さい。

Trail表示にしたり、360度グルグル回して事細かに確認できるのはデータならでは!

Mayaデータを確認する【Advanced Skelton】

実際にMayaデータを確認してみました。Mayaのバージョンは2020。

キャラもライトも何もかも基本全てリファレンスになっています。Advanced Skeltonを使用したリグという話ではありますが、Maya上でモーションデータを確認するためだけであればAdvanced Skeltonをインストールしていなくても確認できます。

 

とはいえAdvanced Skelton

  • 個人利用であれば無料
  • インストールはダウンロードしたフォルダ直下にあるMelをドラッグ&ドロップするだけ

という素敵プラグインなのでぜひお試しください

 

関連記事インストールの詳細だけはまとめてあります。使い方は頑張って調べて下さい

Mayaデータを開いてみた

Advanced Skeltonをインストールしてサンプルシーンを開いてみました。

見て下さい。キーがベイクされずに共有されています。

キーフレームをしっかり確認という素敵仕様です。Advanced Skeltonのリグを理解する必要がありますが、当然動かすことも出来るのです。

おすすめポイント

情報が見やすく、簡潔にまとまっている

とにかく見やすい、要点が簡潔。

この書籍の一番のおすすめポイントがここにあります。

 

作例によっては全てのキーポーズで何を考えて作成しているのかが解説されています。

フルカラーの図解もしかり、人に伝えるに十分な要素を絞って解説されているので、自分が他者に教える時、チェックをする際の参考にもしやすいです。

 

アニメーター必読ともいわれる「アニメーターズサバイバルキット」ですが、こちらは詳細な解説をされている分とにかく情報量が多いのでサクッと読むにポモアニはおすすめ!


「POINT」がまた面白い

通常の解説のほかに、補足的な意味合いでのポイントが記載があり、それがまた参考になります。

例えば

こんな感じ。MORIEさん的にもモンハンは良いアニメーションなんだー!と庶民感覚というか身近な実例を挙げてもらって親近感がわくというかなんというか(笑)

 

他にも「歩き」と「走り」の違いで意識すべき所等、真面目なPOINT解説も当然あります!

2200円とは思えない大ボリューム

これだけの図解と秀逸な解説が2200円。ランチ数回のお値段で手に入るお手頃感は学生や若いアニメーターにはありがたいことでしょう。

気になったポイント

唯一気になったのは1点のみ

WILLIE君に耳が無い

書籍の冒頭で「重心線」についての解説があり、その解説内で横から見た時に「耳の位置から垂直に引いた線」という話がありました。それなのに、サンプルで多様されているこのWILLE君耳が無いんです。

moco
目安の耳ないやん

 

と心の中で突っ込んでいました。動きの解説自体に全く影響はないですが個人的にせっかくなら耳が欲しかったです。

もう一人のBoy君にはしっかり耳があるのでご安心ください

徹底的に基礎を叩き込む一冊。再度基礎を確認する一冊。

「ポーズ」→「モーション」→「アニメーション」と書籍1冊でアニメーションの段階を理解することの出来るこちらの書籍。

 

  • 初心者にはアニメーション作成の教科書として
  • 中級、上級のアニメーターには基礎を見直す良い機会後発に指導する際のガイドとして

 

全アニメーターにおすすめの1冊です!

 

moco
普段、気にしたことのなかったなー、なるほど!!と色々気づきを与えてくれる一冊でもありました。
買って良かったです

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