【ZBrush】ディテール転送の要!Project(投影)の各設定

ディテールの転写、転送で必須ともいえるProject(投影)の各設定についてご紹介します。

 

DynaMesh等でポリゴンを気にせず好き放題創作してきたものに

  • Project ALL以外の設定よくわからない

というケースはよくありますよね。私がそうなんですが。

 

この記事では

Projectの各設定

をまとめています。

 

この記事がおすすめな人
  • ディテールの転送を調整したい人
  • サブディビジョンレベルのあるモデルのメッシュ微調整したい人

 

 検証バージョンはZBrush2021.6。

参考

Tool>SubTool| ZBrush Docs - Pixologic

 

関連記事ディテールの転送のワークフロー

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Project

Tool>SubTool>Project

Project All

スカルプトのディテールをソースメッシュからターゲットメッシュに投影します。

  • トポロジー(メッシュの流れ)は似ている必要はありませんが、極力形状は似ている必要があります。
  • ソースメッシュとターゲットメッシュは同じSubToolリスト内であること
  • 最良の結果を得るためには、ProjectAllを実行する際に表示するのはソースメッシュとターゲットメッシュのみがおすすめ

Project History

Undo履歴でマークされたモデルの変更点をソースとして投影します。

 

  • Undo履歴をマークするには、CTRL キーを押しながらUndoHistoryタブをクリックして、プロジェクションのソースポイントを指定します。

    指定を解除するにはもう一度CTRL +クリック

 

  • 過去とトポロジーが異なっていてもOK

 

moco
以前(ProjectAll)はソースメッシュとターゲットメッシュの2モデルが必ず必要だった所、この機能を使えば過去の履歴をソースに出来るので1モデルで完結します

関連記事Undo履歴を使うのは他にも

Dist

ソースメッシュからターゲットメッシュへの各法線の投影距離。

1を設定すると最大になります。

Mean

ターゲットメッシュとソースメッシュの点差の平均値

Project Allの平坦域として設定します。

Geometry/Color

ProjectAllまたはProject Historyの際にスカルプト/カラーの変更のみに制限されます。

 

デフォルトでは両方ON。

PA Blur

投影時にブラーをかけます。

スライダーを100に設定すると、最も強いスムージングが適用されます。

Farthest

ProjectAll時、ターゲットメッシュからソースメッシュの最も遠い位置に投影されます

ProjectionShell

ProjectAllのターゲットメッシュの開始点を設定します。

 

スライダーを動かすと自動的にOuter/Innerが反応します。

moco
いまいち使いどころがわかっていません。

Outer

ProjectAll時、ソースメッシュのターゲットメッシュより外側に出た点のみ投影します。

ソースメッシュのターゲットメッシュの内側にある部分は、投影されません。

このオプションは、ProjectionShellに負の値が設定されている場合、自動的にオンになります。

Inner

ProjectAll時、ソースメッシュのターゲットメッシュより内側の点のみ投影します。

ソースメッシュのターゲットメッシュの内側にある部分は、投影されません。

このオプションは、ProjectionShellに正の値が設定されている場合、自動的にオンになります。

Reproject Higher Subdiv

サブディビジョンレベルを持っているメッシュをリラックス(メッシュの歪みをなだらかに)し、再び高サブディビジョンレベルの情報を再投影することが出来ます

使い方

  1. ポリゴンの分布がより均一になるように、最高レベルよりも3つ以上下位のサブディビジョンレベルに移動します。理想的な分布を得るために、このレベルでMoveブラシ等を使い少しスカルプト。
  2. Reproject Higher Subdivを起動します。ZBrushは、モデルのジオメトリを維持しつつ、よりリラックスした(均等な)最高サブディビジョンレベルのポリゴンの新しい分布を計算します。モデルの複雑さによっては、これに時間がかかる場合があります。
  3. 計算が終了すると、モデルが最高サブディビジョンレベルで表示されます。

色々増えていたProject

気づいたら色々設定が増えていました。

  • Undo履歴を使用する

は最近追加されたのでしょうかね。

以前からあっても使ったことのなかったReproject Higher Subdivは便利そう!活用していきたいですね。

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