ここでは7歳になった息子が歯列矯正を始めた経緯と小児歯科矯正の費用、治療開始までの流れをご紹介します。
基本的に自由診療に分けられる歯列矯正は非常に高額。
高額とは言うけどその内訳は?期間は?どんなことをするの?と気になる方が多いのではないでしょうか?
息子が始めた矯正は1期治療、一般的な歯並びをきれいにする目的の歯列矯正の準備ともいえる床矯正(顎を広げる治療)です。
我が家も始めたばかり。
リアルな経過をみて、小児歯科矯正をやろうか否かどのタイミングやろうかご参考にして頂ければ幸いです。
- 小児歯科矯正を検討している人
- 小児歯科矯正の内容を知りたい人
コンテンツ
小児矯正はこんなお悩みの方向け
小児矯正はこんな歯並びやあごの状態で気になることがある人向けです。
- 前歯が閉じない
- 咬み合わせが悪い
- 歯が埋まってる
- 受け口
- 乱食い・でこぼこ
子供の口腔内、毎日仕上げ歯磨きをしていると気になりますよね。とにかく気になることがあれば歯科へ行き相談しましょう。矯正歯科でなくても構いません。矯正の必要有無も含めて話をしてくれます。
極端な症状でなければ病院や医師によって見解が異なるケースもあります。セカンドオピニオンを受ける選択肢もあることを忘れないでください
小児矯正の流れ
あくまで我が家がお世話になっている病院の例です。
小児矯正を検討している場合、小児歯科・矯正歯科と謳っている病院に行くのが安心。
矯正歯科と小児矯正とどっちを選べばいい?
一般に、矯正専門の歯科医院は、矯正治療において高度な治療技術を有しており十分な矯正治療を受けることができます(顎変形症・各種先天性異常・口蓋裂においては保険適応が可能です)。そのため、大人の歯科矯正治療は矯正歯科専門がよいと思います。
子どもの矯正治療の場合、小児歯科専門の歯科医院でも、むし歯や歯肉炎予防などの継続的なお口の管理を行いながら、歯の生え代わりなどの状況に応じて、最適なタイミングで矯正治療を行えることが多いと言えます。
双方とも、専門医か認定医であるか、標榜医なのかも確認してみてください。歯科医師なら誰でも診療科目は標榜できます。一方、認定医や専門医は矯正歯科学会や小児歯科学会が決めた基準を満たし、試験に合格したものに与えられる資格です。
現実には、全国で矯正歯科学会の認定医・専門医合わせて2,000人足らず、小児歯科学会の専門医は1,200人程度です。それに対して標榜されている医院は、矯正歯科が約20,000 医院、小児歯科は約40,000 医院です。つまり、標榜していても必ず専門医であるとは限らないのが実状です。
そのため、最終的にどの歯科医院で矯正治療を受けるかについては、ホームページなどで判断するだけでなく、Q2を参考に実際に医院で担当医による治療相談を受けてから、慎重に判断することが必要です。
日本小児歯科学会-こどもの口と歯に関する質問箱 Q3「矯正歯科」と「小児歯科」のどちらを選べばいいのでしょうか?-
セカンドオピニオンで複数の病院を比較するのもありです。
我が家は普段お世話になっている病院が小児歯科・矯正歯科両方やっていた為、特にセカンドオピニオンをせず進めました。
共働きで週末しか歯科通院することが出来なかったため、通院のしやすさも我が家にとっては重要でした。
小児矯正の2段階
小児矯正には2段階あり
- 乳歯と永久歯が混合で生える時期に行う:1期治療
- 永久歯が生えそろってから行う:2期治療
があります。7歳の息子は1期治療です。
小児矯正の種類
- 床矯正(拡大床など顎を広げる器具を利用する矯正)
- マウスピース矯正(歯を覆う器具を利用する矯正)
- ワイヤーブランケット(歯の表につける器具を利用する矯正)
- リンガルブランケット(歯の裏につける器具を利用する矯正)
等々
子供の腔内の状況によって対処方法は異なります。
そこは相談時に口腔内を見た医師から話があるので、メリットデメリットはよく確認してください。
歯がでこぼこに生えていた息子は顎を広げる床矯正を提案されました。
小児歯科矯正の流れと治療期間
大きな流れとしては
- 矯正相談
- 精密検査
- 治療開始
今行っている1期治療の期間の目安は1年半~2年ほどと言われています。
1期治療大まかな費用
自由診療のため、病院によって費用に差があります。
私の周りで1期治療をやった方は概ね45万前後かかっています。決して安くはない治療ですよね。
治療開始時点でかかった費用と今後かかる費用
既に支払った費用は以下
- 矯正相談:無料
- 精密検査:約3万2千円
- 治療開始(1期治療):約33万(※一括支払い)
それに加え、毎月の経過観察 約5000円/一回×24ヶ月=120,000
リテーナー(保定装置)の洗浄剤(60日分) 約1000円×12個(24ヶ月分)=12,000円
現時点で想定される費用が49.4万、、ほぼ50万じゃないですか、、
自分で書き出してて、うへぁってなりましたね。高い、、なんで保険がきかないんだ、、
矯正相談:無料
矯正の専門医から矯正の方向性と内容を聞きます。
お世話になっている病院では矯正歯科の先生は常駐しておらず、相談できる日が決まっておりました。事前予約必須。
実際に子供を連れて歯医者に行き、歯の状態を見てもらいつつ矯正の話になります。
子どもの口腔内の状態と始めたタイミング
元々歯が大きく、乳歯が生えそろった時点で隙間なくビッチリ生えていました。
顎が狭く永久歯が数本しか生えていないのに既にガタガタ。
歯が前後に生えてる状態でした。
fa-hand-o-right長男の歯の状態
年少児ごろから定期的に歯の定期検査を受けていましたが、そのたびに矯正をした方がよい旨を何度と言われてきたのですでに矯正自体は覚悟はしており、あとはどのタイミングで行うかという所。
お世話になっている歯科からは永久歯が生えてきたら始めようという話があったため、永久歯が3本ほど生えてきた段階(他にもグラついている乳歯あり)、小1の夏休みに相談・開始しました。
矯正相談の主な内容
- 子どもの口腔内の確認
- 矯正の選択肢
- かかる費用の概算
あくまで相談のため、話を聞いて親がどうするか決めてくださいという感じなので、選択肢は親側にあります。
そこで強制してくるような病院なら別の病院も検討したほうがいいかもしれません。
示された子どもの矯正治療の選択は2つ
相談時に示された方法は2つ
- 乳歯と永久歯が混合で生える時期に行う:1期治療
- 永久歯が生えそろってから行う:2期治療
1期治療 | 2期治療 | |
開始のタイミング | 乳歯と永久歯が生えている時期
(6歳~10歳目安) |
永久歯が生えそろった時期
(中学生ごろ目安) |
目的 |
|
|
費用(概算) | 約30万 | 約30万~40万
(※1期治療を受けていた場合の費用) |
ちなみに大人になってから始める成人矯正(永久歯列)は60万~70万と案内されました。
こうしてみると子どもから始めようと、大人になってから始めようと金額は大差ないですが、1期治療だけで(良い状態になって)辞める、2期の期間が短くなるという場合もあるようで結果的に安くすむケースもあるそうです。
2期治療に移行する前には改めて治療を進めるかどうか相談する形になります。
1期治療のメリット
- 顎の成長を助け、上下のバランスを整える
- 顎が広くなることで乳歯に邪魔をされず永久歯が生えてこないというリスクを下げる
- 定期的に通院(月1)するため、虫歯のリスクを下げる ※病院による。
- 2期治療の際に抜歯矯正になるリスクを下げる
- 2期治療を簡単に短期間にする可能性を高める
夫が中学生時代に抜歯矯正の経験者(※1期治療をしない、成人矯正)。健康な歯を抜いて矯正を行わなければならず、
あれはやらないで済むならその方がいい。
2期治療で歯をきれいに整える。
そういう認識でいるのがわかりやすいかと。
治療開始前の精密検査:約3万
相談時にすでに矯正を行う旨を伝えていたため、別日に精密検査を行いました。
- 口腔内の写真
- 顔の写真
- 頭部X線
- パノラマX線写真(※歯科検診時に撮影する写真)
- 口腔内型取り
特にレントゲン写真は撮影の間ジッとしている必要があります。子どもの年齢がある程度いったタイミング(小学生)で始めて良かったなーと感じました。
治療開始:一括支払いで約33万(※分割支払いも可)
さらに別日に病院へ行き、矯正を開始しました。治療日当日に行ったことは
- リテーナーの着脱の練習
- リテーナーの調整(型どりした後に歯が抜けたのでその部分の調整など)
- リテーナーの取り扱いについての説明
- 治療費の支払い
費用は分割支払い、一括支払い選べました。元々歯列矯正用の費用は貯めてあったため一括支払いしました。
我が家の息子は床矯正。着脱可能な保定装置(リテーナー)による治療です。
fa-hand-o-rightリテーナー
治療内容とリテーナーの取り扱いについて
飲食・学校以外ずっとつけていること
平日は帰宅したらすぐに装着します。
週に1回専用の金具で拡張
毎週1回専用の金具でリテーナーのセンター部分をひねり、拡張します。
初回は病院でレクチャーを受けますが、以降は自宅で対応します。
【注意】リテーナーは失くしたら実費
成長に伴うリテーナーの調整・作り直しは支払った費用に含まれていますが、失くした場合は改めて実費負担(約3万)で作り直すそう。
絶対失くせないですね、、、
【注意】リテーナー用に歯ブラシを用意
リテーナーを洗う時は研磨剤の入っている歯磨き粉はNG、雑菌を減らすために普段使う歯ブラシとは別にリテーナー専用の歯ブラシを用意する必要があります。
要は水洗いですね。
【推奨】リテーナー用洗浄剤の用意を
リテーナーもそのままでは臭いがついてしまうため、洗浄剤の使用を推奨されました。
長い時間口の中に入れるもの、臭うと子供は嫌がるそうで(大人も嫌ですが)、推奨と言いつつほぼ必須の勢いで購入を推奨されました。
歯科に売っていたものをそのまま購入です。1箱約1000円。こちらは実費です。
■ランニングコストを思うならこちら
1日1回使用しています。
- 平日であれば、朝。学校に行く前(学校にはつけていかない為)
- 休日であれば、夜、寝る前
に使用しています。
総額100万×3は覚悟をしてます
1期、2期合わせて100万ぐらいはかかるでしょう。1期で既に50万近いですし、息子の歯のガタガタを見ると放置しておくわけにはいきません。
加えて次男も乳歯の状態で長男同様隙間なく綺麗に生えそろっています(悲)
fa-hand-o-right次男の歯の状態
遺伝でしょうね。長女も同じ道をたどると考えるとも300万は覚悟しなければなりません。
治療を開始してまだ1ヵ月も経っていません。どのように変化していくのか定期的に残していきたいと思います。
効果が表れると良いな。
追記1:開始から約半年後上の歯のリテーナー追加
開始当初は下の顎のみでしたが、開始から約半年後の2020年2月に上の顎の矯正も始めました。
- 型どり
- 型どりから1ヶ月後に装着
- さらに1ヶ月後から、週1の拡張を行っていくことに
追記2:長男小6の春に第一期終了
リテーナーを支える乳歯が抜けた時点で床矯正が終了になりました。
次回は永久歯の生えそろった中学生ごろになってからだそう。ただ数か月に1度、次男の受診タイミングに合わせて経過観察に受診しています。