ZBrush-ポリゴンの軽量化!Decimation Master(デシメーションマスター)の使い方と各設定

モデルの形状を維持したままポリゴンを減らしてくれるプラグインDecimation Master(デシメーションマスター)の使い方と各設定についてご紹介します。

 

どうやって使えばいいの?

減らすには%をどっちに設定すればいいの?

どのタイミングで使うものなの??

となど折角あるにも関わらず使ってない人は多いのではないでしょうか?

 

私も機能の存在は知ってはいたもののセミナー内でその存在に言及されるまで意識していなかったため調べてみました

 

この記事では

Decimation Masterの使い方

Decimation Masterの各設定

をまとめています。

 

この記事がおすすめな人
  • Blender等他ソフトを使用したレンダリングに向けてデータを軽くしたい人
  • UE4等ゲームエンジン用にデータを軽くしたい人
  • 3Dプリント用にデータを軽くしたい
 検証バージョンはZBrush2020.1.4

 

参考

Decimation Master | ZBrush Docs

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Decimation Master(デシメーションマスター)とは

スカルプトされたディテールはそのままに、モデルのポリゴン数を効率的に削減することが出来るZプラグインです。

見た目への影響を極力抑えつつポリゴン削減してくれていますね

ZPlugin内に標準でインストールされています。

Decimation Masterの使いどころ。ZRemesherとの違い

ZRemesherが極力四角形にトポロジーを再構成するのと異なり、Decimation Masterは形状の維持を最優先にするため三角メッシュが多く含まれます。そのためデシメーション後のスカルプトは出来ないものと思っておいた方がよいです。

 

使いどころとしては最終出力直前に適用するのがおすすめ。

3ステップ!Decimation Masterの使い方

選択しているSubTool、または表示されているすべてのSubToolをデシメーションすることができます

 

  1. 任意のオプションを設定します(①)
  2. 最適化のための計算、プリプロセスを行います。(②)
    SubTool単体をデシメート処理したい場合はPreprocess current
    表示されている全てのSubToolをデシメート処理したい場合はPreprocess all
    を押します。
  3. 計算が完了したら、クオリティを選択してDecimateまたはDecimate allを押します。(③F)

①を変更したら、再び②③を行ってください。

シンメトリモデルをデシメートしたい場合

Transform> Activate Symmetry(Xキー)をONの状態にしてデシメートをします。

 

 モデルが対称になっていない軸を選択場合、内部プロセスが存在しない対称平面をチェックするため、デシメーション処理に時間がかかる可能性があります。結果は、非対称なデシメーションになりますが、特に失敗しているわけではありません

マスキングで局所的保護も可

デシメートしたくない部分をマスキングすることで保護することも可能です

 

Decimation Masterの各設定

Decimation Masterは大きく分けて3つの設定に分かれています。

1-Options オプション

第一段階です。

 

Freeze Borders

オブジェクトの境界線や開口部にあるエッジや頂点のデシメーションを回避します。

Keep UV’s

既存のUVを考慮してデシメーションの最適化を行います。

 

UV'sの境界では最適化されにくくなります。そのため、UV'sは、AUVやGUVタイルよりも、手動でアンラップされたUV'sの方が良い結果が得られるでしょう。

 

 デシメーション後のモデルにUVを必要としない場合は、このボタンを使用しない方がよいです。UVの計算には、UVなしで同じデシメーションを行った場合と比べて50%以上のメモリが必要です。

Keep & Use PolyPainting

ZToolのポリペイントを考慮してデシメーションの最適化を行います。

 

Polypaint Weightスライダー

ポリペイントを使用してのデシメーションの品質を調整します。

 

デフォルト値で品質の点ではほとんど問題ありませんが、特定の最適化を行いたい場合は、このスライダーの設定を変更してください。

 

2-Pre-processing プリプロセス

第二段階です。

内部的に、プラグインは100%品質から0%品質へのデシメーションを計算し、一連のテンポラリファイル(Progressive mesh:プログレッシブメッシュ)を作成します。

 

その後のデシメーションでは、このプログレッシブメッシュを読み込んでデシメーション結果を適用します。このプリプロセスの計算時間は、対象のZToolのポリゴン数によって変わります。

 

算処理をするにあたり各SubToolは、固有の名前を持つ必要があります。同じ名前のSubToolが複数ある場合は、最初にそれらSubToolの名前を変更してください。

 

 デシメーションされたモデルで新しいプリプロセスを実行すると、現在のクオリティがデシメーションのオリジナルモデルになります。

 

 ZBrushを終了しても、テンポラリファイルは自動的に削除されません。

時々削除することを忘れないでください。

3-Decimating デシメーション

第三段階です。

 

モデルのディテールや構造によって異なりますが

  • 高品質のデシメーション(40%~100%)では、これだけ多くのポリゴンを削除しても、視覚的な結果はオリジナルモデルとほぼ同じになります。
  • 低品質のデシメーション(2%~40%)では、モデルのディテールに顕著な変化が見られるようになります。

 

% of secimation スライダー

適用するデシメーションのクオリティを選択します。

  • 100%はデシメーションなし
  • 0.01%は最大デシメーション

 

k Polys/k Pointsスライダー

数千のポリゴン単位で、頂点/点またはポリゴンの数の目標値を選択します

 

Decimate Current

選択したZTool/SubToolをデシメーションします。

 

Decimate All

表示されている全てのSubToolをデシメーションします。

 

Decimatingの注意事項

デシメーションは、プリプロセスを行った時点でのZToolとそのパラメータに基づいて適用されます。

 

プリプロセスを起動した後にサブディビジョンレベルを削除したり、マスクを追加したりすると、デシメーションはこれらの変更を考慮に入れません。

moco
何かしら変更を加えたらもう一度プリプロセスが必要ってことですね

Presets

プリセットボタンでは、ワンクリックでモデルのプリプロセスやデシメーションを行うことができます。Customボタンは先にスライダーで値を設定してから押します。

Utilities

Delete caches

テンポラリファイル(プログレッシブメッシュ)が削除されます。

この操作は元に戻すことはできません。

 

Export All SubTools

選択中のZToolとSubToolをOBJファイルにエクスポートします

 

各SubTool単位をグループ化して出力してくれるため、デフォルトのZBrushのExportよりスッキリとしたデータになります。

 

参考DemoSoulderをエクスポートした比較

ジオメトリとUVのみをエクスポートし、ポリグループはエクスポートされません。

 

よくあるトラブルと解決方法

ポリグループはプリプロセスされません

結果として得られるモデルには、元のポリグループはありません。

 

モデルのポリグループが最低解像度レベルのポイントに依存しているからです。デシメーションマスターメッシュの最低解像度を変更することであり、もちろんポリグループにも影響を与えます。

途中で変更を加えた場合、再度プリプロセスを

プリプロセスとデシメーションの間にモデルが編集されている場合は、プリプロセスを再度実行する必要があります。

 

編集されていない場合、デシメーションは元のモデルに基づいて行われます。どっちかよくわからない場合は、新しいプリプロセスを実行してください。

プリプロセス後、別のZToolが表示される!?

SubToolの名前が同じものになっていないか要確認。

 

この問題を解決するには、

  • SubToolの名前を変更して、再度プリプロセスを行う。
  • Utilities > Delete Cachesボタンをクリックしてキャッシュを削除することです。

プリプロセスを中断したい

ESCキーを押します

まとめ

Prefarence>Decimation Masterにもいくつか設定がありますが、特殊なニーズがある場合のみに設定を。とのことだったので割愛してます。

Decimation Masterを使う際には

SubToolの名前に注意

とりあえず何をしてもプリプロセスを実行しましょう

終わったら Delete Cachesを押しましょう

 

という3点をおさえておけば良さそうです。

ZBrush関連アイテム&書籍

日本語の書籍も沢山出ています。バージョンが古いものもありますが、基本的な操作方法に違いはないので大丈夫かと思います。お気に入りの1冊を見つけてください。

 

関連記事ZBrushユーザーを増やしましょうぞ!無料で遊べるZBrushCoreMini

関連記事動画で学びたいならこちら

ZBrushCore超入門講座 シリーズ

Twitterでも積極的にTipsを配信していた福井信明さん(@nobgame)の書籍。

基本操作から、(超)丁寧に解説しているのでZBrushを始めたばかりの人にも、無印ユーザーもおすすめです!


 


 

関連記事実際にやった感想

ほか初心者向けの入門セミナーでもわかりやすく解説されていました。

 

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