ここではフリーのプラグイン、スクリプトを使用して地割れを作る方法をご紹介します。
元ネタは10年近く前にやったAREAのネタのため、そのページも既になくなり頼りは自分が当時の残した記録のみです。
今のバージョンで出来るのか要検証しないとですが、とりあえずのメモ。
スクリーンショットや設定は当時のものなので、新しいバージョンと異なります。
コンテンツ
Interactive Fracture System Tutorial byDreamies
完成イメージ
概要
インタラクティブでカンタンな割れ目のセットアップ。
このチュートリアルにはPaul Hormis氏のAttach or Move to surface by Local Zスクリプトを使用しています。
また、崩壊した軌跡を作成するためにGhostTrailsプラグインを使用します。
今回のセットアップでは、ジオメトリにあらかじめ割れ目が入っている必要があります。
そこでscriptspot.comにあるフリーのスクリプト:FractureVoronoiを使用していますが、もちろんより良い割れ目を作成することが出来るツールがあるなら、それを使用してもかまいません。
プリミティブ作成およびギズモの作成
Box(長さ:幅:高=120cm:120cm:3cm)
Plane(長さ:幅=120cm:120cm、長さ・幅セグメント30)
Sphere(半径:10cm、セグメント15)
SphereGizmo(半径:10cm)
いずれも位置XYZ=0にしておく
Sphereをギズモにリンクする。(ギズモが親)
割れ目を作成
FractureVoronoiを使用し、割れ目を作成。
1.FractureVoronoiスクリプトを起動
2.Pick Objectにて割れ目を入れたいオブジェクト(Box)をピック。
3.割る数など設定し Break
割れ目が出来るのと同時に新規レイヤーが作成され、割れたオブジェクトが収納されます。
割れたオブジェクトをアタッチ
Attach or Move to surface by Local Zを使用し、割れたオブジェクトをplaneにアタッチします。
- 割れたオブジェクトを選択(レイヤーで選択すると便利
- iMScripts>Rigging>Attach_Selection_to_Surface_by_Local_Z.msを起動planeをピック
- ポイントヘルパーが各オブジェクトの親として作成され、そのヘルパーがplaneにアタッチメントされた状態になります。
planeを変形させる
まずは、作業に必要のないポイントヘルパーを非表示にします。
- planeにボリューム選択・プッシュモディファイヤを適用
- ギズモのZ位置とプッシュモディファイヤの値をワイヤリングする(双方向)
これでギズモを動かすと大地が割れるという設定が出来ました。
軌跡
GhostTrailsプラグインを使用し、軌跡をつけます。GhostTrailsはスプライン又はシェイプオブジェクトからのみ生成できます。
- まずは発生源たるCircleシェイプを作成し、ギズモに位置あわせ、リンク。
- シェイプにGhostTrailsモディファイヤを適用。シーンに合わせてFrame to lagの値を増加
- planeにボリューム選択モディファイヤ追加、メッシュオブジェクトにGhostTrailsを適用したCircleを選択
- Circleを非表示にする
まとめ
「モグラのように地面を潜る、攻撃によって大地がえぐれる、みたいな表現をしたいときにはかなり使えそう。というか使ってみたい。」と当時は〆ていました。
探してみたら作者のチュートリアル動画らしきものを発見
Interactive Fractured System Tutorial - No commercial plugins needed - 3dsmax 2009 720p from Dreamie on Vimeo.
7年前でしたね。