【Blender】複数バージョンを手軽に管理『Blender Launcher』のインストールと使い方

複数のBlenderのバージョンを管理できるオープンソースのランチャーツール『Blender Launcher』のご紹介です。

コンスタントにバージョンアップされていくBlender

• 最新機能は使ってみたいけど、制作は今のバージョンのまま行いたい
• 案件によってバージョンが異なる

と複数のバージョンを保持しておきたい方に向けて。

この記事では

fa-check-circle-oBlender Launcherのインストール方法

fa-check-circle-oBlender Launcherの使い方

をまとめています。

　2023年11月Downloadsタブに表示されない問題が起こっております。こちら DDoS 攻撃の影響を受けてBlender Foundation はアクセス制限を行っているためバージョンが取得できなくなっているとのこと（Victor-IX/Blender-Launcherより）。解決するまでは手動でポータル版（ZIP）をDLして使用するのが良いようです。

参考
Cyberattack – November 2023＠blender.org

Blender Launcher

DotBow氏によるBlenderのビルド(※Blenderを実行するファイルという認識で良いかと)を管理するオープンソースのプロジェクトです。

起動をすればこのように起動したいバージョンを選ぶことが出来ます。

以前はGumroadで購入と言う名の寄付も出来たようですが、2023年4月時点では販売(寄付の受付け)はされておりません。

Victor-IX/Blender-Launcher-V2

DotBow氏のBlender-Launcherをフォークし、Victor-IX氏がビルドして下さったBlender-Launcher。公開されているのはv1.16.0。現時点ではWindowsとLinuxのみ対応されているようです

Blender Launcherのインストール

Blender Launcherは.exeファイル一つで簡単にインストールすることが出来ます。

1. Blender Launcher.exeのDL
2. Blender Launcher.exeファイルを実行

1.Blender Launcher.exeのDL

入手方法は公式ページトップにあるGet for windows又は

All Releasesから飛べるGitHubからWindows版のZIPをDLします。

今回はGitHubから最新のv1.15.1をDLして使用します。

2.Blender Launcher.exeを実行

Blender Launcher.exeを適当なドライブに移動し、ダブルクリックで実行します。

Cドライブ直下にBlender Launcherフォルダを作成して移動しました。

場合によってはこのような警告が出ますが、そのまま実行。

続いて以下の案内がでます。

インストールはこれで終わりです。あとはexeを起動したらいつでも使えます。

LTSとは長期サポートバージョン

The Blender LTS program is aimed at ensuring that long-lasting projects can be executed using a stable Blender version, which will provide critical fixes throughout a 2-year time span.

The LTS version will not have any new features, API changes or improvements. Any critical fix that is applied to the latest stable version, will be regularly ported over to active Blender LTS releases.

Blender LTSプログラムは、安定したBlenderバージョンを使用して長期にわたるプロジェクトを実行できるようにすることを目的としています。このプログラムは、2年間にわたって重要な修正を提供する安定したBlenderバージョンを提供します。

LTSバージョンには、新しい機能、API変更、または改善は含まれません。最新の安定版に適用された重要な修正は、定期的にアクティブなBlender LTSリリースに移植されます。

Long-term Support — blender.org

インストールするとLibraryタブに表示されます。

アンインストール

バージョン上で右クリック＞Delete From Drive

自分でZIPファイルをDLしていた人

ユーザーが手動でダウンロードしたビルドを保存するためcustomフォルダが用意されてます

そこにBlenderのZIP内に格納されているフォルダ丸ごと移動します。今回は試しに3.3.4のZIPフォルダをDLしてそのまま移動しました。

Blender Launcherを起動して、Userタブ＞Reloadを押します

読み込まれました。

なお、Branchの名前はコピーしたフォルダの名前を参照しているので、任意のフォルダ名でも大丈夫です。

参考

library_folder

起動時の表示するタブを変更したい

左上のギアマーク＞Appearance>Default Tab

ココをUserに変更すれば自分でDLしたZIPのBlenderをすぐにアクセスできます。

メモ：設定は引き継がれた

Blender Launcherのドキュメントを読む前に、既に入れていたBlenderをアンインストールしてLancherを使って同じバージョンのBlenderを入れ直したのですが、addonの設定は引き継がれておりました。

上記に設定ファイルが格納されております。こちらを消さない限りは設定が残っているようです。

なお、こちらの設定フォルダへのアクセス。ポチポチ潜っていくのが面倒くさい人は、適当なフォルダを開き、アドレスに

%AppData%

と入力すると、Roamingまでのアクセスをショートカットしてくれます。

引継ぎに関して、私の場合はあまり深くカスタイマイズして使っていたわけではないので大丈夫なだけだったのかもしれません。自己責任にてお試しください

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