【Blender】リグ付き乗り物ライブラリ『Traffiq Library』のインストールと簡単な使い方

さまざまな車両 (現在は主に車) および交通関連のアセットを拡張し続けるライブラリ『Traffiq Library 』のインストールと簡単な使い方です。

 

自動車アセット、オートバイ、公共交通機関、 交通標識 & 道路のパーツ等、車や街並みを作成したい人に嬉しいハイクオリティなアセットが用意されているこちらのアドオン。

 

• リアルな車や乗り物のアセットが手軽に欲しい

という方に向けて。

 

この記事では

fa-check-circle-o Traffiq Libraryの概要

fa-check-circle-o Traffiq Libraryのインストール(と発生したエラー)

fa-check-circle-o 簡単な使い方

をまとめています。

 

関連記事樹木ライブラリ『Botaniq』と同じ制作者。こちらの購入がきっかけで今回のご提供に至ります

Traffiq Library

Fullでは車両（車、実用車、サイクル、バイク、ボート、船、航空機）の総数が130以上、250以上の交通標識と道路要素が提供されます。

しかも、一度購入すればその後のアップデートはすべて無料で対応されるという、とても素敵なアドオンです。 ｖ2.93～ 3.3まで対応しています。

価格

個人向けの価格は3種類。2023年4月時点での価格です。

• $2 traffiqStarter　：スターターバージョン
• $49 traffiq lite　：Traffiq Libraryの33％＋今後のアップデート対応
• $99 traffiq full：Traffiq Libraryの100％＋今後のアップデート対応

その他スタジオ向けの料金設定もありますので公式サイトをご確認下さい。

参考

https://blendermarket.com/products/car-library-traffiq-vehicles-for-blender/faq

各バージョンの比較

アセットリストリンクが公式で用意されています。

traffiq Full
traffiq Lite
traffiq Free

LightからFullにアップグレードする場合は?

今回はBotaniqの時と異なり購入しているわけではないので差額の確認はできませんが、アップグレードの手順は同じです。

1. Traffiq lite を所有する BlenderMarket アカウントにログインします。
2. Traffiq full をカートに追加します。
3. 2 つのバージョンの価格差は自動的に差し引かれます。

どんな感じになるのか確認したい方はBotaniqの記事でご確認ください

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使用上の注意

参考

faq-traffiq 1.7

• クライアントに送信する .blends にTraffiqアセットを含めるのはNG。ただし、クライアントもアセットのライセンスを持っていればOKです。
• 商用レンダリングでTraffiqアセットを使用する際には、ライセンスの詳細、アドオン ライセンスを必ずご確認ください。
  著作権または商標で保護された画像、ロゴ、ブランド名などを含む製品の使用許可を取得することは、購入者の単独の責任です

 

最新バージョンではアドオン『engon』が必要です

未検証ですが参考リンクを張っておきます

参考

https://docs.polygoniq.com/traffiq/2.1.0/

Traffiq Libraryのインストール

一般的なアドオンのインストールと同様です。

関連記事

1. Edit>Preferences>Add-ons>Installを選択します。
   
2. ダウンロードした traffiq_full.zipを選択し、しばらく待つと Blenderの AppData フォルダにデータがコピーされます。
   
3. これで3Dビューのサイドバーの "polygoniq "タブが表示され、Spawn Aseetから各アセットを確認することができます。
   
   

エラー発生！アドオンにチェックが入れられない！？

インストールし、Traceback (most recent call last)～というエラーが発生しました

解決策はpolygoniqのアドオンの古いバージョンを削除

私の場合、元々入れてあったBotaniqのアドオンが古かったことに起因しました。

詳細は省きますが、polygoniq系の古いアドオンが1つでも入っていると上記エラーが起こります。

チェックを外すだけでなく、完全に削除（Remove）すればアドオンにチェックを入れることができます。

後は最新のバージョンに変更すればOKです。Botaniqもv6.7.1に変更しました。

Traffiqの簡単使い方

細かな使い方は置いておいてとにかく使ってみたい！という方向け。

これを見れば静止画向けの調整方法を知る助けになります。

アニメーション関連に興味ある方は公式ドキュメントをご確認ください。

参考

https://docs.polygoniq.com/traffiq/1.7.0/getting_started/rigs/

車をスポーンする

1. Traffiqパネル上部のSpawn Assetを押し(①)
2. 表示されたポップアップウィンドウのCategoryからアセットを選択(②)
3. OKを押す(③)

3DCursorの場所に選択したアセットが生成されます。

メモリ節約をしたい方はMake editableのチェックを外すのをおすすめします。

このボタンは、編集可能アセットとしてシーンに追加します。
メッシュ、テクスチャ、マテリアルを好きに変更し、カスタム モディファイア、アニメーションも適用することが出来る反面、重たくなるので適宜利用してください。チェックを外した後もCovert to Editableを押せば変換可能です。

関連記事オブジェクト追加の概念と同じですね

地面にスナップ

Snap to Ground

選択したアセットをその下にある最も近いオブジェクトにスナップします。どんな傾斜もあっという間！

色を変更する

好きな色にも変更できます。

色の他にも

• コーティング（反射具合）
• メタリックフレーク（反射する金属の小さな粒）

の調整も可能です。各設定がどのような変化をもたらすかはドキュメント内のPaint設定を確認するのが手っ取り早いです。

 

■Set Color to Ramdom
選択したアセットにランダムにカラーを割り当てます。

良い色！

汚れや傷を追加する

Wear Sliders

UV マップに基づいてアセットに汚れや傷を追加できます。編集可能メッシュに変換（Covert to Editable）しないと調整出来ない機能もあります

• Dirt：汚れ
• Scratches：傷
• Bumps：バンプ

ポーズを作る

編集可能メッシュの状態でPoseモードにし、リグで調整

前輪を動かせたり。

ドリフトも簡単！

車体の上下動まで調整出来ます。

細かなアニメーション機能については追々まとめていきます。

車アセットを使いたい人は要チェック

多種多様な車両データが魅力のTraffiq Libraryですが、あえて残念な点を挙げるならすべて左ハンドル。

右ハンドルが主流の日本が舞台設定だと少々使いにくいですね…。今後右ハンドルに対応する予定があるかどうかは現在確認中ですので、わかり次第追記します。

4/13追記　右ハンドルについての回答

開発元から回答が来ました（メールを一部抜粋）

ただ、モデリングやリギングの参考としてもとても優秀なアセットかと思われるので、安価なうちに是非お手に取ってみて下さい！

 

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