2023年9月に行われたCGWORLD企画、Blenderユーザーのための技術交流イベント『Blender Fes』のセッションの一つ『初心者のためのBlenderで "描く"油絵』の受講記録の内、デモンストレーション部分のまとめ。2Dテイストに3D要素を加える方法。

 

デモンストレーションだけでもかなりの情報量のため別途まとめました。

 

この記事では油絵風テクスチャを使用した

 油絵風海面

写り込み込みのある湖面

簡単!油絵テイストの木のジェネレーター

の作り方をまとめています。

 

登壇者はBlenderで油絵テイストの作品を多く発表されているSimon Lee氏(@Simon Lee)。

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油絵風海面を作る

  1. 海用に新規PlaneにOceanモディファイヤを適用、各種設定を調整後Timeに「#frame」と入力する
    すると1フレームごとに数値が変動します。

    機能 アクション
    アニメーションの再生 Spaceキー
  2. ちょっと早いので速度を減速。
  3. 空用の平面を作成し、配置。カメラを作成してカメラをビューにロックし、レイアウトを調整します。

    機能 アクション
    カメラを作成 CTRL+ALT+0
  4. 海用Planeにマテリアルとテクスチャを適用し、サイズを調整。
    基本構成はこんな感じ。
  5. 色相や彩度・明度の変更
  6. 全体的にコントラストを上げる。
    Render Properties>Color Management>Look
  7. 空も同様にマテリアルを適用します。

海面をきらめかせる

白い部分を発光させます。

    1. Eeveeの場合はRender Properties
      ✅Ambient Occlusion
      ✅Bloom
      ✅Screen Space Reflections
      にチェックを入れる。
    2. Color Rampで白い部分を抽出し、MixShaderでEmissionと接続し発光させます。
    3. 海のマテリアルも接続します。
      白い部分(ハイライト)が輝く海が出来ました。
    4. 単調でつまらない場と感じる場合は、マッピングにもアニメーションを追加します。
    5. 完成。少々空のディテールを潰しすぎてしまいましたが、とりあえず一通りなぞることが出来ました。

写り込み込みのある湖面

  1. ベースとなる水面を作成します。
    構成はこんな感じ。
  2. シームレステクスチャをGrossyのColorに適用し、諸々調整します。

写り込むHDRIを空っぽいのに変更します。HDRIはPolyhevenから。

moco

なお、Poly Haven Asset Browserというアドオンも販売されているそうで、Simon Lee氏はそれを利用されていました。
私は持っていないので、地道に設定しました。

テクスチャの遠近感を無くしたい

絵画のように、カメラに対して均一にタッチがのっている再現をしたい場合、

シームレステクスチャに接続しているMappingTexture CoordlinateをUVからWindowに変更します。

このような違いが確認できました。

簡単!油絵テイストの木のジェネレーター

ジオメトリノードを使って、油絵風の木のジェネレータを作成します。

ジオメトリノードも触るのが私個人的としては初なので、あまり理解が出来ておらず、ただただマネさせて頂きました。

  1. 木のベースをジオメトリノードエディタで作成
  2. Distribute Points on Facesで葉っぱオブジェクトを分布する点を生成します
  3. それらの点をInstance onPoinsでインスタンスオブジェクトに差し替えるため、葉っぱオブジェクト(複数)を納めたコレクションを接続します
  4. 各ノードを追加して回転やスケールも調整します。 ※青いテクスチャは色替えしました

    とりあえず基本的な構成はコレで出来ました。

グループ化(GroupInput)

調整に必要な要素だけをグループ化します

SHIFT+Dで複製し、Modifiersのパラメーターを調整するだけでするとあっという間にバリエーションが作成できました。

簡単!油絵テイストの木のジェネレーターが完成です。感動です✨

とても学びの多いデモンストレーションでした

具体的な作り方を省略することなく、詳細に解説して下さったおかげで、初心者でもここまでできました!

感動です!ありがとうございます

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