Maya上で三分割法(rule of thirds)でレイアウトするにあたり便利なスクリプト『Viewport Overlay』と『FD Grid on Camera』のご紹介です。
- いちいちイメージプレーンを配置するのは面倒くさい
と感じた経験のある人向けて。
この記事ではスクリプトの
fa-check-circle-oViewport Overlay
fa-check-circle-oFD Grid on Camera
をまとめています。『vp2ThirdsGridCameraOverlay』は未検証ですが、良さげなのでメモさせて頂きました
コンテンツ
そもそも三分割法(rule of thirds)とは
基本となる構図のひとつ。
画面を六等分し、そのライン上や線が交わる場所に被写体を配置することで画面がバランスよく、収まりよく見えるという構図です。
風景写真では水平線など画面を横切る線を三分割法に合わせたり人物やテーブルフォトなどではメインの被写体をライン上に配置したり、さまざまな被写体、場面で応用できる構図です。
構図がいまひとつ決まらないな、というときはこの三分割法を意識してみましょう。ぴったりに合わせなければいけないということではなく、おおよそバランスを取る方法として頭に入れておくと便利です。構図を安定させる「三分割法」-カメラレッスン - Lesson12:写真がより良くなるフレーミングと構図@ニコンイメージング
Viewport Overlay
Peter Coleman氏が提供しているスクリプト。
下記動画の概要欄からDL出来ます。Python2の環境でないと動作しないようで、私が確認した限り
✅Maya2020では動作可能
✅Maya2022以降では動作不可
でした。Maya2022だけに限った話ではPython2の環境で起動できるようですが、根本的な解決にならないので、概要欄にあるリンクのスクリプトは古いバージョンのみの対応と言う認識でいた方が良いかと思います。
Maya2023対応 Ver
動画のコメント欄を確認すると、修正Verも出ているようで赤枠の手順を実行することでMaya2023でも使えることを確認しました。
インストールと使い方(検証:Maya2020)
- DLしたスクリプト(shelf_PJC_Viewport_Overlay.mel)を任意のドライブに移動
- LoadShelfからスクリプトを選択します。
- 専用のシェルフが表示されます。左のカーブアイコンが黄金比、右のアイコンが三分割法のラインです。
- どちらもアイコンクリックでON/OFF切り替えられます。
■黄金比
アイコン上を右クリックすることで、渦巻きの向きの変更が出来ます。
■三分割法
FD Grid on Camera
SquashnStretch net online 3d Animation schoolが提供しているスクリプト。
シーン内の任意のPerspカメラにシンプルなポリグリッドを取り付けることができます。ver.Maya2016以降対象
インストールと使い方(検証:Maya2023)
- DLした"FD_Grid_on_Cam.zip "ファイルをダウンロードし、好きな場所に解凍します。
- Autodesk Maya を起動します。
- Windows>General Editors>Script Editor を開き、File>Open Script> "FD_Grid_on_Cam.py "ファイルを開きます。
- Run ボタンをクリックするか、キーボードショートカットCtrl + Enter を使用してスクリプトを実行します。
Noteスクリプトを全選択>中ボタンドラッグ>シェルフにドロップすることで、ボタン登録出来ます
- グリッドを適用したいパースカメラを選択します。
- FD Camera Grid GUI から Connect Grid to Cameraをクリックします。
- Depth Controlスライダーを微調整して、グリッドを微調整します。
- グリッドが不要になったらDelete Gridで削除します。
vp2ThirdsGridCameraOverlay
こちらはまだ触っておりませんがメモ!
Maya3分割線GridHUDプラグイン公開します
レンダリング設定のResolution Gateは気が向いたらhttps://t.co/cs3M6nb9MS— あまぐり (@AMA_GLY) July 8, 2024
Field Chartをカスタマイズできるようになってほしい!
いちいちスクリプトやなんやと面倒極まりないので、是非ともフィールド チャートをカスタマイズできるようになってほしいですね…Autodeskさんお願いします!
Maya関連アイテム
動画で学ぶならUdemyがおすすめ!
Maya必須モデリング習得コース Maya Required Modeling Acquisition Course
Maya必須カメラ&ライト習得コースMaya Required Camera & Light Acquisition
Maya必須シェーディング&レンダリング習得コースMaya Required Shading & Rendering
書籍
アニメーション周りの書籍でもMayaが使われていることがあります。
アニメーション
モデリング
素体、髪の毛、衣装、アクセサリ制作のポイントを網羅。完成モデルデータ付きなのが嬉しいというかスゴイ。
基礎
伊藤電脳塾を書籍化したというこの本。ベーシックスというだけあって、基礎的な操作方法が網羅されており、Google検索で探しまわる手間を大分省いてくれます。
初心者もわかりやすく細かに解説されているので操作に迷うことはありません。
お手元に一冊どうぞ
リギング周り
■マヤ道
リグの実践的なノウハウを学ぶ前によみたい根本的なMayaの仕組みを理解することを目的とした本です。
初心者が躓きやすいポイントの解説もあります。Mayaユーザーなら1冊は持っておきたい良書です。何よりマンガで解説されているので、スッと入ってきやすい。
主人公(新人モデラー)の上司のつぶやきとして、セットアップ前のオブジェクトの不備についても触れられています。
■Mayaリギング 改訂版
実践的なリグの組み方を基本的なところからキャラリグまで学べる書籍です。
0ベースからリグを組み立てる工程をサンプルデータと共に解説しています。
リグを作成する際の具体的なルールやリグにおけるデフォーマーの使い方、ノードのつなぎ方、ドリブンキーの使用etc、実制作を通して丁寧に解説されています。
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