Adobe PhotoshopなどのPSD対応の画像編集ソフトとZBrush連携してテクスチャやポリペイントを描くことのできるZBrushプラグイン、ZApplinkのご紹介です。
- ZBrushでポリペイントやテクスチャを描くのが大変。
- 描きなれたソフトを使いたい。
そんな方に向けて
この記事では
fa-check-circle-oZAppLinkの使い方
fa-check-circle-oZApplinkを使ってポリペイントを描いた作例
fa-check-circle-oZApplinkを使ってテクスチャを描いた作例
をまとめています。
- Photoshopを使ってペイント作業をしたい人
参考
コンテンツ
ZAppLinkとは
Photoshop等画像編集ソフトと連携してペイント作業を行うことが出来るプラグインです。
- ポリペイント
- UVベースのテクスチャ
- キャンバスpixols(2.5D)
に対応。
Document>ZAppLinkのボタンを押せば
現在表示していたビューの状態でPhotoshopに送信されます。ビューは固定です
Photoshop編集のルール
- (do not edit)レイヤーは触らない
編集可能レイヤの上下にある鍵マークのついているレイヤーは触りません - 必ず最後にはレイヤーの統合を
途中の作業はどのような工程を踏んでも構いませんが、ZBrushに戻す前には必ず作業レイヤーを統合し、元と同じ名前(Layer 1)のままにしておきます。
moco個人的によく使うphotoshopの機能は「レイヤー>下のレイヤーと結合(CTRL+E)」 - ファイルは上書き保存
送信されたPSDデータはTempZAppLinkExport.psdという名前がついています。この名前と保存場所(C:\Users\Public\Documents\ZBrushData2021\ZPluginData\ZAppLinkData)を変更することなく、上書き保存してください。
Photoshopとの連携方法
PSD対応の2DエディタであればよいのでGimpでも対応可能です
連携方法1-Set Target App
ZApplinkを起動すると最初に出てくるウィンドウの右にあるSet Target App。こちらで起動したいソフトの.exeを選択します。
連携方法2-Goz
Gozを使って事前に連携しておく方法もあります
- Preference>GoZ>Update all Paths
- Preference>GoZ>path to Photoshop
どちらでも構いません。使用する画像ソフトを連携しておきましょう。
ZAppLink
Document>ZAppLink
このボタンを押すとProjection(投影)の設定メニューが出てきます。
Double Sided
両面投影
表示しているビューの真裏にも投影します
Enable Perspective
パースペクティブを有効にします
このチェックボックスをONにしない限りは、ZBrush上でパースペクティブ表示になっていても強制的に正投影になります
Fade(デフォルトではON)
端がフェードされます
ZApplink Properties
Document>ZAppLink
複数ビューを同時にPhotoshopに送信する際に設定します。
一度設定したらClearするまで保存は有効なのでカメラアングルの保存にも使用できます。
Make Character Sheet
下のビューボタンで設定したビューを使って、現在のモデルのCharacterStrip.psdドキュメントを作成します。
Front – Back
Frontボタンを押すと、現在表示しているビューをFrontとして保存します。
Backビューは自動的に保存されます。
Rght – Left
Rightボタンを押すと、現在表示しているビューをRightとして保存します。
Leftビューは自動的に保存されます。
Top – Botm
Topボタンを押すと、現在表示しているビューをTopとして保存します。
Botmビューは自動的に保存されます。
Cust1 – Cust2
好きなビューで保存します
Clear To
単独のビューをクリアします。
クリアの方法は
- Clear Toボタンを押す
- クリアしたいビューを選択
Clear All
全てのビューをクリアします
Save Views
ビューのセットを.VWS形式で保存します
Load Views
保存された.VWS形式ファイルを呼び出します
ZAppLink Views(デフォルトON)
このボタンがONの状態でZAppLinkボタンを押すと、モデルマルチビューでPhotoshopに送られます。
ポリペイントにペイントする
今回は目をPhotoshopで描きます。
前提としてポリペイントは頂点カラーなのでモデルに十分な解像度が必要です。
- キャンバス上にモデルを描き、Editモードに入ります。
- サブディビジョンレベル(SDiv)を一番高い値に設定します
- 描きたいビューが複数ある場合、ZApplink Propertiesでビューを登録します。
今回は正面と右側を登録
- ビューの登録が終わったらZApplinkを押します。ポップアップで必要な設定が終わったらDROP NOWを押し、Photoshopに送信
- photoshopで描きかき
- ZBrushに戻る前に作業レイヤーを統合します。そして上書き保存
- ZBrushに戻ります。すると画面上にこんなポップアップが現れるのでRe-enter ZBrushを選択
しっかり上書き保存しようZBrushに戻った際にこんなポップアップが出た際は、編集したファイルが保存されていない可能性があります。Return to external editorを押してphotoshopに戻り、再度上書き保存してください
- 今回の絵的に端はフェードしてほしくなかったのでFadeのチェックは外してPICKUP NOW
- photoshopで描いた絵がポリペイントとして投影されました
テクスチャにペイントする
基本的にはポリペイントのペイント方法とほぼ同じです。唯一異なるのは事前にUV展開とテクスチャが必要な事だけです
- UV展開をします。ZRemesherでポリゴンを減らし、UVmasterで適当にUVを作成しました。
- Tool>Texture Map>New Texr(New Texture)で空のテクスチャを作成します。
mocoここでのテクスチャの解像度はUVMapのサイズで決定されます。
テクスチャを作成する前に、この値を変更してください
後はポリペイントの時と同様です。 - 描きたいビューが複数ある場合、ZApplink Propertiesでビューを登録します。
今回は正面と右側を登録
- ビューの登録が終わったらZApplinkを押します。ポップアップで必要な設定が終わったらDROP NOWを押し、Photoshopに送信
- photoshopで描きかき
- ZBrushに戻る前に作業レイヤーを統合します。そして上書き保存
- ZBrushに戻ります。すると画面上にこんなポップアップが現れるのでRe-enter ZBrushを選択
しっかり上書き保存しようZBrushに戻った際にこんなポップアップが出た際は、編集したファイルが保存されていない可能性があります。Return to external editorを押してphotoshopに戻り、再度上書き保存してください
- 今回の絵的に端はフェードしてほしくなかったのでFadeのチェックは外してPICKUP NOW
- photoshopで描いた絵がテクスチャとして投影されました
歴史あるZAppLink
この機能は私が使用し始めたZBrush3.Xの頃には既に存在していた機能でTips動画も多く投稿されています。youtubeなどで探してみて下さい。
ルールを守って使えばシンプルで使い勝手がよいプラグインですね。
ZBrush関連アイテム&書籍
日本語の書籍も沢山出ています。バージョンが古いものもありますが、基本的な操作方法に大きな違いはないので大丈夫かと思います。お気に入りの1冊を見つけてください。
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しばらくは過去のZBrush記事を不定期にツイートしていきます。記事投稿のみのアカウントです📢
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関連記事ZBrushユーザーを増やしましょうぞ!無料で遊べるZBrushCoreMini
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Twitterでも積極的にTipsを配信していた福井信明さん(fa-twitter@nobgame)の書籍。
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関連記事実際にやった感想
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