スクリーンスペースでマスキングを行えるStencil(ステンシル)の使い方とStencilメニューの各設定のご紹介です。
Stencil(ステンシル)は、キャンバス上のペイントやスカルプト時に便利なマスクを提供するグレースケールイメージです。
- Alpha選択したけど使えない
- 使い方は?
という方に向けて
この記事では
fa-check-circle-oStencil(ステンシル)の概要
fa-check-circle-oStencilの使い方
fa-check-circle-oStencilの各設定
fa-check-circle-o参考動画
をまとめています。
- ステンシルを使ってみたい人
参考
Stencil| ZBrush Docs - Pixologic
Stencilとは
Stencil(ステンシル)は、キャンバス上のペイントやスカルプト時に便利なマスクを提供するグレイスケールイメージです。
特徴
- ステンシルで扱えるアルファは常に1つ
- アルファはステンシル用アルファに変換しなければならない(Alpha>Transfer>Make St)
- 明るいエリアはマスキングが強いことを示し、そのエリアではアクションがより制限されます。完全に白いエリアは、アクションを完全にブロックします。
- スクリーンスペース(画面に対して平行な)マスク
Stencilの簡単な使い方
- 使用したいアルファ画像を選択する
- Alpha>Transfer>Make StでAlpha画像をステンシル用アルファに変換する
- Stencil>Stencil On
- コインコントローラー(スペースバー)を表示して位置やサイズを決める
- AlphaをOFF又はスカルプトに使用したいAlphaにする
- ステンシル画像の上をなぞる
- Stencil>Stencil Onをもう一度押してステンシルを終了する
1.使用したいアルファ画像を選択する
Pixologic公式サイトからDLしてきました
関連記事フリーのアルファ
2.Alpha画像をステンシル用アルファに変換する
Alpha>Transfer>Make St
関連記事変換前にアルファの微調整もZBrush内で出来ます
3.Stencil On
Stencil>Stencil On.
今回はスペード部分を使いたかったためその隣のInvertで白黒反転しました。白がマスクされている部分です
4.コインコントローラーで調整
スペースバーを押して表示されるコインコントローラーを使って位置や角度サイズを調整します。
Wrap Modeでメッシュに張り付くように変形します
5.AlphaをOFF又はスカルプトに使用したいAlphaにする
Alpha情報が残っているとスカルプトやペイントに反映されてしまうので、Alphaの変更はお忘れなく
6.ステンシル画像の上をなぞる
7.ステンシルを終了する
Stencilの各設定
Stencilメニュー
Stencil On
ステンシルを有効/無効にします。
Invert(Invert Stencil)
ステンシルの反転
明暗反転します
Alpha Repeat
ステンシルアルファをタイリングします。
1以上の値nに設定すると、元のステンシルがn×nのグリッドになります。
これを利用して、あらゆる種類の繰り返しパターンをステンシルすることができます。ステンシルがタイリング可能なアルファで作成された場合、グリッド化されたステンシルは継ぎ目のない効果をもたらします。
Interactive(Interactive Positioning)
コインコントローラを使ってステンシルの位置やサイズ、向きを変更することが出来るようになります。
デフォルトではON。
コインコントローラーは、Stencil Onボタンが押されているときに、キーボードのスペースキーを押しながらアクセスします。
Stretch
ステンシルの高さと幅がキャンバスの高さと幅に合うようにサイズを変更します。
また、ステンシルはドキュメントの中央に配置され、キャンバスに対して水平で平らになるように回転されます。
Actual
ステンシルを実際に使用している画像サイズに変更します。
また、ステンシルをドキュメントの中央に配置し、キャンバスに対して水平で平らになるように回転させます。
とりあえず正方形に戻すにはStretch>Actual>Intractiveの順で押したら戻りました
Horiz
ステンシルの幅がキャンバスの幅に合うようにサイズを変更します。
ステンシルの高さも比例して変更されます。ステンシルは、ドキュメントウィンドウの中央に配置され、キャンバスに対して水平で平らになるように回転します。
Vert
ステンシルの幅がキャンバスの幅に合うようにサイズを変更します。
ステンシルの幅も比例して変更されます。ステンシルは、ドキュメントウィンドウの中央に配置され、キャンバスに対して水平で平らになるように回転します。
Wrap Mode
キャンバス上のオブジェクトの輪郭に合わせてステンシルが回り込みます。
以下の「Wrap Resolution」と「Wrap Smoothness」のスライダーを使って定義できます。
Res(Wrap Resolution)
ステンシルがキャンバス上のアイテムの輪郭にどの程度正確にラップするかを決定します。
Wrap Modeが押されているときのみ有効。
値を高くすると、より正確なラップが可能になりますが、ステンシルを操作する際のレスポンスは遅くなります
Smooth(Wrap Smoothness)
キャンバス上のアイテムの輪郭に巻きついたときのステンシルの形状保持力を設定します。
値を小さくすると、ステンシルは輪郭に沿って滑らかに折り返され、値を大きくすると、狭いコーナーでもステンシルは滑らかになります。
ClipRect(Clip to rectangle mask boundry)
Show
ステンシルの表示/非表示を切り替えます。
非表示しても、ステンシルはアクティブなままです。コインコントローラーで操作している間は、このボタンの状態に関わらず、ステンシルは表示されます。
RGB
「R(Red)」「G(Green)」「B(Blue)」ボタンは、どの色成分を組み合わせてステンシルの表示色を作るかを決定します。
例えば、ステンシルの表示色を黄色にするには、赤と緑のボタンを押し、青のボタンを押しません。
これらのボタンは、ステンシルがイメージのカラーチャンネルのアクションをマスクするかどうかには影響しません。ペイントやスカルプトの動作がこれらのチャンネルに影響を与えるかどうかを指定するには、Draw>Channelsサブパレットのボタンを使います。
Elv(Elevation Mode)
ステンシルをグレースケール画像として表示するか、等高線として表示するかを決定します。
Elevationでは、ステンシルは透明になり、背後にあるアイテムが見えやすくなります。線の色は、赤、緑、青の各ボタンで決定します。
参考動画
この動画内ではSubToolをステンシル化するマクロの紹介もされておりました。一読あれ~
WrapModeが強力!
SpotLightも似たような機能を提供していますがこちらはメッシュに巻き付くようにアルファが変形するWrapModeが強力そうですね。
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