HumanIK(以下:HIK)でアニメーションを作成した際にグラフエディタでハンドルが表示されない問題の解決策のご紹介です。
初めてHIKを使った際に最初に戸惑ったポイントであり、Mayaのバージョンを上げる度に設定をし忘れて焦る所でもあります。
- 移動はハンドル出るけど回転はハンドル出ない…?
- 突然ハンドルが表示されなくなった!?
この記事では
fa-check-circle-oハンドル(接線)が表示されない原因
fa-check-circle-o解決策(設定/カーブの変換)
をまとめています。
コンテンツ
原因はクオータニオン
HIKのデフォルトの回転補間設定はクォータニオンです。
■Window>Settings/Prefarences>Prefarences
Settings>Aniomation>Rotation Interpolation で設定を確認することが出来ます
何故クォータニオンになっているとハンドルが出てこないかというとAutodesk公式のサイトでこのように解説されています。
クォータニオンカーブはジンバルロックを起こさないという利点がありますが、グラフエディタでキーの接線を調整する事ができません。それに対して、オイラー角度カーブはジンバルロックを起こす事がありますが、後でキーの接線の調整ができる
細かい話はおいておいてとにかくハンドルが表示されなくなったら、まずクォータニオンを疑え
ってことだけ頭の隅っこに入れておくと平和です。
解決策1:設定をオイラーカーブに
プルダウンのタブの中から「Independent Euler-angle Curve 」日本語UIだと「独立したオイラー角度カーブ」に変更します。
Saveを押せば、今後キーを打った際にオイラーカーブになりハンドルが出るようになります。
ただし、既にキーが入ったカーブが変更されることはありません。
解決策2:既存のカーブをオイラーカーブに変換する
既にクオータニオンのカーブになってしまったカーブがある場合は、グラフエディタでカーブの変更を行います。
回転のカーブを選択し、
■Curves>Change Rotation Interp>Independent Euler でオイラーカーブに変更することが出来ます
移動のカーブまで選択していると上手く実行できないので
Show>Attributes>Rotate のチェックを入れて回転のみ表示すると楽ちんです
焦らず対応しましょう
Maya関連アイテム
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書籍
アニメーション周りの書籍でもMayaが使われていることがあります。
アニメーション
モデリング
素体、髪の毛、衣装、アクセサリ制作のポイントを網羅。完成モデルデータ付きなのが嬉しいというかスゴイ。
基礎
伊藤電脳塾を書籍化したというこの本。ベーシックスというだけあって、基礎的な操作方法が網羅されており、Google検索で探しまわる手間を大分省いてくれます。
初心者もわかりやすく細かに解説されているので操作に迷うことはありません。
お手元に一冊どうぞ
リギング周り
■マヤ道
リグの実践的なノウハウを学ぶ前によみたい根本的なMayaの仕組みを理解することを目的とした本です。
初心者が躓きやすいポイントの解説もあります。Mayaユーザーなら1冊は持っておきたい良書です。何よりマンガで解説されているので、スッと入ってきやすい。
主人公(新人モデラー)の上司のつぶやきとして、セットアップ前のオブジェクトの不備についても触れられています。
■Mayaリギング 改訂版
実践的なリグの組み方を基本的なところからキャラリグまで学べる書籍です。
0ベースからリグを組み立てる工程をサンプルデータと共に解説しています。
リグを作成する際の具体的なルールやリグにおけるデフォーマーの使い方、ノードのつなぎ方、ドリブンキーの使用etc、実制作を通して丁寧に解説されています。
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