【BlenderFes】『グリースペンシルを使った立体絵画の魅力』受講記録

2024年3月に行われたCGWORLD企画、Blenderユーザーのための技術交流イベント『Blender Fes』のセッションの一つ『グリースペンシルを使った立体絵画の魅力』の受講記録です。学習メモ。

 

登壇者はGAKU氏(@Gakutadar) 

 

 講座を元に個人的に整理、解釈も織り交ぜているので、そのままの受講内容ではありません

 

関連記事GAKUさんは私のBlenderの足掛かりを作って下さった先生です

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セッションコンセプト

グリースペンシルの基礎知識のデモ。水彩やアニメなどのスタイリッシュな表現のためのマテリアルの解説。グリースペンシルの可能性を探ります。

グリースペンシルを使った立体絵画の魅力@Blender Fes

GAKU氏

GAKU(多田学) Artist、VFX、Tutor

20年以上映画等VFXの仕事に携わり、現在大学の講師やオンラインクラス 、フリーランスをしながら、Blenderで水彩風3Dなどのイラストや映像を作っている。ニュージーランド在住。

 

Blender4.0の起動画面を作成されたり

昨今では立体絵画の作品を多く公開されています。

 

立体絵画を始めたきっかけ

ずっとフォトリアルな3Dをやってきて、新しい表現を模索していた。
元々趣味で、イラストらプラモデル、デジタルアートなどを好んで創作していた延長でBlenderへ。
思った以上に色々出来るBlenderに、可能性を見出した。

moco

フォトリアルに造形にイラストに。
技術の幅が広すぎでしょう…

立体絵画をやってみよう-Let's paint in space!

グリースペンシルで出来ることの紹介。

基礎講座を受けていたので割愛。木を描く工程を、各機能を交えながら解説されていました。

関連記事基礎講座では詳細な解説がされているので興味ある方は是非購入を

基礎講座販売サイト@courses.gakutada.com

 

その後も、実演を交えつつドンドン立体絵画を作成されていきました。

  • メッシュにペイントしたり
  • グリースペンシルで描いた線をメッシュ化してペイント
  • グリースペンシルで描いた線から、面を作成し、押し出して細分化、ペイント
  • グリースペンシルで作成したアセットをジオメトリノードで配置したり
  • テクスチャと頂点ペイントをミックスしたり

等々

moco

セミナー内ではGAKU氏開発中の、グリースペンシル特化のアドオン『Deep Paint』が使用されており、とても便利そうでした。リリースが楽しみですね!

 

立体絵画フリーDL

ありがたいことに素敵作品のデータを無償公開して下さっています。

Q&A+コメントへの回答

グリースペンシルは以下GPと省略します

【コメント】VFXの巨匠でも、テクスチャの管理は面倒くさいのですね…

A.面倒くさいですね。

VFXはそういう仕事の積み重ねなので、家ではしたくない。

家では、絵画ーインスピレーションを大事に、筆で水彩画を描くようなノリを大事にしたい。

Q.ペンタブですか?

A.ペンタブです。

マウスで出来なくもないですが、直感的に描きたいので。

Q.(アセットの分散)ジオメトリノードの習得は難しいですか?

A.あまり難しいことはしていません。

youtubeなどにも解説されている動画があります。簡単なものから覚えるのが〇

■このあたりがよさそうですね

Q.都市パースなども立体絵画的に描けるものでしょうか、長さを測りながら描けるでしょうか

A.メッシュでベースを作成(長さを測る)し、そこからフォルムを崩していくのが良いのではないでしょうか

Q.PCのスペックは?

A.グラボは早いのを積んでいるが、無くてもGPは基本軽いです。

GPUは3000台。

Q.アウトラインは背面法か?メッシュが入り組んでしまうと崩れてしまうが回避策やコツはありますか

A.背面法。

ディスプレイスメントをアウトラインだけに適用したり、メッシュをシンプルにしたりするのが良いのではなでしょうか

Q.GAKUさんのワークショップはどんな方が参加してますか?

A.色々な業種の方が参加されている

「絵を描きたい」と3D自体が初めての方もいれば、趣味でやりたい方も多い。

ある程度Blenderが使えるようになるまでどれぐらいかかるか

A.0からすぐできる感じではないが、基礎講座ではベーシックな所からやってます。

直ぐにとは言いませんが、フォーカスしてやっていけば1ヶ月もあれば出来るようになるのではないでしょうか

Q.DeepPaintいつ発売されます?

A.2~3ヶ月で出したい。

長らく開発して、使いやすくなってきているので楽しみにしていてください

アドオン開発の為にPythonも長い間学んでいるのか

A.自分でやっている部分もあるし、手伝ってもらってる方もいます。

Q.Mœbius(メビウス)の本が飾られていますね

A.好きな作家の1人

mebius(Jean Giraud)
フランスの漫画家

関連記事EnteiRyu氏も好きな作家の1人として挙げてられました

Q.人や自転車などはモデルベースで作成しているでしょうか

A.そういうこともある。

GPで描いてメッシュ化、それにアウトラインをつけるといった手法も使っている

Blenderは自由な思想のソフトフェア

今回は、グリースペンシルの詳細なレクチャと言うよりは、グリースペンシルで広がる表現の可能性・楽しさに触れるセッションでした。

興味を持たれた方はGAKUさんの基礎講座やデータを拝見して学んだり、こういった書籍をもってグリースペンシルデビューを果たしてみるのが良いのかもしれません。DeepPaintの発売楽しみにしております!



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