2015年のログ。アニメーションスタイルセミナーに参加してきた際のメモ書きまとめです。
この頃はまだジェネラリストで、ちょうどアニメーションの仕事を担当することが増えてきた時期でした。
CGアニメーターです。と言えるぐらいアニメーションに特化していく未来を想像していませんでしたね。
今でもアニメーションに特化したジェネラリストです。と言いたい所ですが、、、どうかな?
コンテンツ
アニメーションスタイルセミナーとは
ボーンデジタル主催の(元)トランジスタスタジオ 森江さん(@kohta0130)によるアニメーションセミナー。
関連記事森江さんは現在MORIE.incの代表です
当時CGWORLDで連載されていたアニメーションのコーナーを担当していたクリエイターのセミナーということで大盛況でした。
トータル4時間のガッツリセミナーでした
ボーンデジタルによるmaya2016のレビュー
プレビューの改善やら、スキニングの負担の軽減、ブレンドシェイプの改良などかいつまんだ解説が1時間ほどなされました。
魅力的な機能満載ではあったのですが、当時はmayaを触り始めたばかりだったので聞き流していました(反省
セミナー開始
本丸のトランジスタスタジオ森江さんによる、アニメーションセミナー。
森江さんがどんなスタンスで仕事に望んでいるかの話に始まり、実際キャラを動かしての作業工程をみせて頂きつつの作業のポイントなど3時間みっちりやっていただきました。
制作における重要なこと
- 基礎技術の重要性
- アウトプットの重要性
- クリエイティブとディレクションとプロデュース
- あと一つ何かあった気がしますが、メモしそこね^^;
と挙げられていました。
基礎技術の重要性
色んなタイプ(アニメだったりリアル志向だったり)のCG制作を行うことで、それぞれのタイプにあった制作環境、知識、技術の吸収ができる
アウトプットの重要性
プロジェクトの中での仕事は、クライアントのチェック等々どうしても他力本願になりがち。自分(自分たちの会社)名義の作品を作成することで、制作物全てにおいて責任を持つことが出来る
クリエイティブとディレクションとプロデュース
アウトプットに関連してる部分はあるのですが、
クリエイティブとディレクションとプロデュース
この3点が自社できる会社は強いとのこと。
プロジェクトの中での仕事ではどうしても、自分たちにスポットライトが当たることが中々無い=世間からも評価されにくい。
そこで自分たち名義の作品を世の中に発信していくことが重要だというお話でしたね。
中々仕事に追われる中、オリジナル作品を作るのは難しい、、、!!
セミナー前半 アニメーションの基礎
歩きポーズ→走りのポーズへの変化を実際に制作しつつの解説。
ポーズtoポーズと中割りの話。なにを思ってポージングをつけているか、作業の流れなどを解説。
セミナー後半 アニメーションスタイルで作成してきたシーンの解説
実際のシーンをみつつどのようなポイントに気を付けて作成を進めていたかの説明でした。
個人的に特に気になったポイント
- シルエットでみる。
- 運動曲線に則した動き。
- ポージングにおける情報量をいかに増やすか
の3点。
シルエットでみる
よく言われていることですが、森江さんの場合実際maya上でシルエットの表示にしてポージング確認してました(目から鱗)
運動曲線に則した動き
動きの流れに即したポージング、、、、言葉で言い表しにくいので割愛。
ポージングにおける情報量をいかに増やすか
ポージングでその場の状況、感情が伝わるようなポージングを具体的にシーンを操作しつつの解説。
アニメーションに特化したお話。
この時に知ったのがアニメーション12の原則ですね
森江さんが紹介していた勉強におすすめの本
アニメーターズサバイバルキット
ディズニーアニメーション 生命を吹き込む魔法
Human and Animal Locomotion(色んなシリーズ有り)
Character Animation Crash Course!
カートゥーン系の巨匠。森江さんが大好きなクリエイターの本だそうです
セミナーを終えて
トータル4時間みっちりセミナーでした。
中々人の作業工程を見る機会もないので、それだけでも面白かったのですがそれ以上に、制作の心構えであったり、今までフワッとしていた自分のやり方がそうおかしなもので無かったと再認識できたり気持ち的にも引き締まる思いでした。
他にもmayaでのアニメーション経験が浅い自分には、チョイチョイはさんでくれるアニメーションをつけるにあたっての便利機能の解説が非常にありがたかったです。
こんな素敵なセミナーを週末に開催に開催してくれたボンデジさんに感謝。
森江さんお疲れ様でした。