ZBrush2021に標準で搭載されているクロスシミュレートしつつサーフェスを変形させるClothブラシのご紹介です。
Dynamics等のドキュメントを見ている最中、
言及しているブラシの効果がわからず意味が分からない。
ということがあったので先にCloth系のブラシをさっくり触ってみました。
この記事では
fa-check-circle-oClothブラシの名前と特徴
をまとめています。
- Clothブラシを使いたい人
- ZBrushで布表現をしたい人
参考
Cloth Simulation-Cloth Brushes| ZBrush Docs
関連記事クロスシミュレーションのやり方
Clothブラシ一覧
ドキュメントで確認できる標準搭載のClothブラシは14種類もありました!
それでなくとも
Brush > Elasticity> Simulation Iterations スライダーをアクティブにすることで
大抵のブラシをClothブラシ化できるので選択肢は無限大ですね。
TransposeCloth
Gizmo3DのClothシミュレーションを搭載したブラシです。
シミュレーションを実行しなくても、Gizmo3Dを使って制御することができます。Cloth関連では一番使うブラシでしょう。
TransposeClothブラシを選択し、Gizmo3D使って拡大縮小すると、メッシュが波打つようにしわになります。
シミュレート無しの通常の拡大・縮小を行うには?
標準のTransPoseブラシを選択してください。
念のため標準の方に切り替えています
Cloth Nudge
サーフェスをわずかに移動させ、皺を作ります
Cloth Pull
サーフェスを引きます。布のドレープを制御するのに適しています。
Cloth Inflate
球体を覆っているかのようにサーフェスを法線方向に変形させます。
Cloth Ball
ClothInflateと似ていますが、このブラシはStandardブラシをベースにしているので、サーフェス法線を膨らませることはありません。
Cloth Fold
シワや折り目のためにサーフェスを少しひねっています。
Cloth Hook
掴んで引っ張ったように布を引っ張ります。
ClothMove
ClothのDynamicsよりも、シミュレーションが少なくなり、より多くの制御が可能になります。このブラシでは、Cloth Pullよりもストレッチが少なくなります。
ClothPinch
サーフェスを引き寄せて折り目を作ります。
Altキーを押しながら、サーフェスに対する折り目の方向を逆にします。
Cloth PinchTrails
ストロークの経路に沿ってPinchを繰り返します。
枕のようなものにシワを作ったり、皮膚の傷や傷にも。
Cloth Slide
サーフェスを持ち上げて移動し、束になるように折り目をつけます。
Altキーを押しながらだとサーフェスを凹ませます。
Cloth Twister
サーフェスを円形にでねじります。
Brush>Twist >Twist Rateスライダーを負の値に設定すると、反対方向にツイストします。
Cloth Wind
風が吹きつけたような効果が得られます。柔らかな生地に自然なシワをつけるのに便利です。
関連記事Cloth Windを使った作例
Cloth Dimple
枕のボタンのように布を一緒に引き寄せます。
実際に触って好みのブラシを見つけて下さい
こればかりは実際に使って、好みに合うものを探していくしかありません(ぇ。
これだけの種類のブラシがあることを念頭に置いておくと作業時の選択肢が増えるかと思います。
■XMDToolBoxを使うと少しアクセスしやすいです
関連記事ブラシ管理におすすめ!
ZBrush関連アイテム&書籍
日本語の書籍も沢山出ています。バージョンが古いものもありますが、基本的な操作方法に大きな違いはないので大丈夫かと思います。お気に入りの1冊を見つけてください。
注目!ZBrush専用アカウントを作成しました。ZBrush関連の最新記事、過去記事を投稿するアカウントです。良ければフォローしてください
らくがきクリエイトmononocoのZBrush関連の記事(ZBrush、ZBrushCoremini、Keyshot)を投稿するアカウントを開設しました。
しばらくは過去のZBrush記事を不定期にツイートしていきます。記事投稿のみのアカウントです📢
本体(@mono_moco)共々よろしくお願いします🙏https://t.co/o1vZMSCPDU pic.twitter.com/nrQ5ExFC5P
— moco_ZBrushTips (@moco_ZBrush) December 8, 2020
関連記事ZBrushユーザーを増やしましょうぞ!無料で遊べるZBrushCoreMini
ZBrushCore超入門講座 シリーズ
Twitterでも積極的にTipsを配信していた福井信明さん(fa-twitter@nobgame)の書籍。
基本操作から、(超)丁寧に解説しているのでZBrushを始めたばかりの人にも、無印ユーザーもおすすめです!
関連記事実際にやった感想
ほか初心者向けの入門セミナーでもわかりやすく解説されていました。
そしてちょっとしたユーザーの疑問にも丁寧に答えてくれる人格者でもあります!
リビングでちょろっと&セミナーで持ち出しなどでしたら、この辺でかなり充分だと思います。もうちょい低めでもいいくらい。
そして予約ありがとうございます!!!https://t.co/RaBYAf3a9z
— のぶほっぷ福井【ZModeler超入門講座】発売もうすぐ (@nobgame) 2019年11月4日
2020年4月に夭逝されたバイタテリティあふれる素晴らしい方でした。その遺伝子たるこれらの教材をもとにたくさんの作品を生みしてください。
作って覚える! ZBrushフィギュア制作入門
作って覚える!シリーズ第1弾。
初心者向けにフィギュア制作の工程が解説されています。フルカラー石膏を目的とした解説のため分割についての解説はありませんがZSphereやZmodelerなどZBrushでよく使われる機能を網羅した1冊。また書籍購入者向けに商用利用可能なブラシデータも配布されております。ZBrush 4R8対応。
Coreにはない機能を使用しているので注意が必要です。
作って覚える!ZBrushハードサーフェス入門
作って覚える!シリーズ第2弾。
「作って覚える!フィギュア制作入門」が終わってのステップアップならこちら!
Zmodelerの基本操作及びメカモデリングで覚えるZModelerの応用テクニックを学ぶことができます。初心者も対象となっていますが多機能を使用するため、ZBrushに慣れてきてからチャレンジするのがおすすめです。
作って覚える! ZBrushフィギュア制作チュートリアル -はじめてから塗装まで-
作って覚えるシリーズ第3弾。ZBrush 2022対応。
初心者向けにフィギュア制作の工程が解説されています。1弾とチャプターの大きな構成は同じですが、こちらは自宅での3Dプリントを想定しているため分割、出力周りの情報が増量。ワークフローや作成パーツも1弾と異なります。ZSphereの機能周り等1弾から省略された解説がある一方、MicropolyやDynamics等比較的新しい機能を使ったフローも学べます。