2017年のcedecのラウンドテーブルで「【ラウンドテーブル】 WM(ワーキングマザー)開発者の悩みとその解決策を共有しよう!-ワークライフバランス実現のためのTIPS」
というセッションがあったそうで、その紹介記事がとても良かったので共有がてら、ワーキングマザーをやっている身として個人的な見解も一緒に。
ターゲット
現役WM開発者及び子持ち開発者なる予定の人
ワーキングマザーのクリエイター。この一言だけでも私は食いついてしまいます(笑)
と言うのもこの業界どうしても女性割が少なくて、中小に居たっては片手で数えるほどしか女性クリエイターいない、なんてこともザラだったりします。
実際中小CG会社巡りをしている際は女性クリエイターは自分含めて1人~5人程度でした。しかもWMなんて皆無(未だに面識あるクリエイターさんにWMはいません)。
自分が結婚・出産する前は女性のCGクリエイターの将来が全く見えず、モヤモヤしていっその事この職業を辞め、子育てと両立できる職種を探そうか?なんて思ったりした時期もあったほど。
そんな状況なので、このように悩みを含めた情報共有がされ、リアルな将来像が垣間見えること自体非常にありがたいことなんですよね。この記事が流れてくるまでCEDECで女性開発者向けセッションが行われているなんて全然知りませんでした。
いい仕事してくれます。CGWORLDさん
現在困っていること
記事より引用
- 仕事量と作業時間のバランスが取れていない
- 子どもの学校行事が負担
- 夫の育児参加が物足りない
- 子どもと関わる時間が持てない
- 自分の体調が優れない
1.首がもげるほどうなずけます。仕事をもっとしたいが時間がない。自分の時間も欲しいです。
2.PTAなど小学校に上がってからでしょうか。保育園の現在、そこまで負担にはなってません。
3.大黒柱たる夫には稼いでもらわないと!という気持ちの下の分担なのであまり困ってはいません。忙しい中、結構やってくれていると思ってます。上を見れば青天井なので何処かで納得できる線引きが必要なのかなと思ってます。
4.共働きをする以上こんなもんだと思っているので良し悪し考えたことはありませんでした。ただ休日出勤をして週1でしか休めなかった時はやはり子どもといる時間が足りなかったなと感じます。
5.納得。
出産してからと言うもの体力の衰え(両立疲労か?)からか風邪をひきやすくなった気がします。子どもが保育園から病気ももらってくるので、手足口病や胃腸炎などなど、夫婦共倒れなんてときもありました。(その時は解熱剤飲んでお迎えに行きましたね、、)
頼れる人も近くにいない環境はホント大変です。
職場・チームへの要望
記事より引用
- 時短や子育て中ということにとらわれず適正な評価をして欲しい
- ママだけでなくパパの環境整備をしないと協力体制が整わない
- 在宅勤務が出来る制度・体制
- 柔軟な勤務時間の設定
- 産前と変わらない作業がしたい
1.ある程度は致し方ないのかなと思う部分もあるので、正直ココは諦めています。やはり在宅フルタイムとはいえ、社内にいる人間ほど柔軟に仕事に対応できるわけではありません。(ちょっと手が空いたから、他の案件の手伝いなど)
ただ仕事自体は適正にこなしているつもりではあるので、評価出来ない部分+適正に評価できる部分としっかり分けて総合評価を出してもらえたらなーと思っています。
給料は欲しい!(切望
2.ごもっとも。
夫もずっとゲーム業界人なので長時間勤務は当たり前な環境が多いことは理解してます。
毎日日を越えて帰ってくるような時期もあります。
3.4は大人数を抱える大手ならではの悩みなのかなと思っています。
少なくとも今在籍している会社では在宅勤務を取り入れてくれています。
出来ないわけではないですが、マシンの貸与、ライセンスの管理、セキュリティやデータやり取り、チームとのやり取りの必要があるなど色々な要素が絡まるところではあるので、一概に出来るよ!!といえないのですよね。難しい。
5.私も復帰する前は同じことを望んでいましたが正直無理!
育児をメインでやる方は産前と同じ働き方してたらパンクします。
もちろんパートナーと50:50の負担で乗り切れるのであれば理想ですが、現実問題どちらかに負担が偏っているケースが多いのではないでしょうか。
潔く割り切る気持ちも大事なんじゃないかと思ってます。
「子供バッファ」の必要性
「何事もなければ100の仕事を処理できるけれど、不測の事態を考慮して、見積もりは80に留めておこう」
という通常の見積もりに加えて子どもの病気など不測の事態を考慮しての「子供バッファ」の必要性も記事で触れていました。
幸いにも上司が理解あるので、何かあったときにはリスケの相談をすぐにしています。
大抵は通常のバッファ内で収まりますが、~1週間の登園禁止の感染症にかかった時には夫婦での協力必須なので、男女問わず子持ち開発者はいつでも不測の事態が起こってもおかしくない。
その意識といつでも業務をフォローできるような体制が業界に浸透して、当たり前な雰囲気になってくれればと思っています。
ちなみに上司側に大事なのはこれですよ!
よく新人さんに報告・連絡・相談(ほうれんそう)を教えるけど、自分はその報告に対して
お:怒らない
ひ:否定しない
た:助ける(困り事あれば)
し:指示すると『ほうれんそうのおひたし』で心掛けてる。悪い内容でもこの点を注意してると新人さんは早めに相談してくるので対策打ちやすい
— Hound@C92土曜 東ミ-17a (@Hound_7) 2017年9月19日
まとめ
こういう制作以外の面をピックアップしてくれると、クリエイターの将来が現実的になり、多少なり不安の解決、自分や周りの環境が今抱える課題が見えてくるのではないでしょうか。
少なくとも私はこの記事を通して、みんな同じ悩みを抱えて仕事してるんだと独りじゃない安堵感と心強さを得ることが出来ました。
今時はTwitterやfacebookで子持ちクリエイターさんに出会えるので、昔よりは将来への不安やモヤモヤがなくなっていますが、未だ見えていない部分・模索しているところがあるのかと思います。
出来れば直接参加したかったー。いい記事でした。
次回は男女問わずクリエイターの育児事情をよりつっ込んだ拡大版で特集して頂きたいです!
職種別。どんな働き方をしているのか、どれだけ配偶者と分担し合っているのかetc、気になることは多いです。
育児雑誌が一つ出来そうな勢いですね!!
#子育てCG屋 もよろしく
子育てクリエイター向けにハッシュタグを作ってみました。
ハッシュタグをつけてつぶやくと、誰かが何かを返してくれるかもしれません。(そうなるといいなー)
それっぽいのがなかったので #子育てCG屋 っての作ってみました。この業界ならではの子育て事情(あるのか?)、将来設計に漠然と不安を抱くクリエイター(志望も含)、ただの愚痴も喜びも。
子育てしてるCG屋同士繋がれたらなーと思ってます。https://t.co/Va6TPsOsTZ— moco@CG系WM 6y&3y&4m (@mono_moco) 2019年2月21日