深指屈筋腱断裂・指神経断裂により、人差し指の第一関節が曲がらなくなって手術を行ってから、約2カ月った状況とこれまで行ってきたリハビリの内容と経過についての体験談です。
腱の断裂のリハビリって何をするの?回復までどれぐらい期間がかかる?など自分の体のことですから気になることが多いですよね。
その過程をお伝えできればと思います。
あくまで私の症例での話ですので、リハビリは必ず医師や専門家の指導の下行ってください。
関連記事手術から1年後の様子
コンテンツ
一連の流れ
- 怪我をして人生初の救急車にのって病院に搬送された体験談1(グロ注意)
怪我の発生から救急車を呼ぶかどうか悩んだ過程。救急車を呼ぶ目安について。 - 怪我をして人生初の救急車にのって病院に搬送された体験談2(グロ注意)
救急車到着から病院搬送されるまで - 指の腱と神経断裂により大学病院で手術した記録1。大学病院への紹介状ゲット
救急搬送された病院から大学病院への紹介状をもらうまで - 指の腱と神経断裂により大学病院で手術した記録2。大学病院での初診と入院決定
大学病院での初診と入院が決定するまで。 - 指の腱と神経断裂により大学病院で手術した記録3。全身麻酔を伴う手術体験談
入院開始~実際の手術~退院まで - 指の腱と神経断裂により大学病院で手術した記録4。手術費用とお金周りの申請
入院費・高額療養費請求、傷病手当金申請、生命保険給付金請求などお金回り - 【体験談】指の腱と神経断裂の手術後 リハビリ生活
術後のリハビリ生活について - 指の腱と神経断裂の手術後。高額療養費、傷病手当金、生命保険給付金の支給内容
請求した高額療養費、傷病手当金、生命保険給付金の支給内容 - 指の腱と神経断裂の手術後2。手術から1年経過。リハビリ終了後の現在
手術後1年経過しての様子。最後です。
これまでの時系列
- 7月中旬 左人差し指を負傷(深指屈筋腱断裂・指神経断裂)、救急搬送
- 7月下旬 転院・手術
- 8月上旬 固定3週間とそれに伴う休職
- 8月下旬 仕事復帰&リハビリ開始
- 9月の間 リハビリ&2週間に1度の診察
- 10月上旬 リハビリ&月1の診察に切り替わる
ということでこのブログを書いていた10月の時点ではリハビリ継続中です。
※ちなみに通院は翌年2月で終了しました。(手術後約半年後)
手術前の状態:深指屈筋腱断裂によって指先第一関節が曲がらない
私の怪我の場合、力を入れても指先の第一関節が全く曲がらない状態でした。
また神経も損傷してしまっていたため、痺れや違和感が酷かったです。
特に中指側の側面を深く切ってしまったため、人差し指でも中指側が特に痺れや痛みが酷いです。
負傷箇所のイメージ図
負傷個所から腱が結構下まで下がっていました。
■初診時先生に解説して頂いた時の大まかなイメージ図です
手術直後の傷の状態
若干加工してます。
負傷した傷の箇所+腱が下がってしまった部分を開くような形で手術されました。
手術後の写真
手術後 固定3週間
手術した腱が再び断裂しないように、負傷した人差し指とそれを固定する支えのための中指、この2指の固定を行うことになりました。
この3週間、特定の角度より曲げすぎても伸ばしすぎてもいけません。
色々方法はあるようですが、私が手術した病院では一定の角度に曲げられた硬いプレートと指をテーピングし、さらに上から包帯でぐるぐる巻にする方法を取っていました。
ふとした時に曲げてしまっても困るので、毎日お風呂に入るときには負傷した手をビニール袋に入れて、固定したまま入浴してました。
子供らのお風呂の世話も片手。負傷した手は、身支度を終えた後に別に洗ってました。
手を洗った後は処方された薬を塗って、ガーゼを当てて再度固定&包帯グルグル巻きにしていました。
毎日包帯は取り換えていました(※洗濯で洗う)
それでも傷口をガシガシ洗うわけにもいかず、おっかなびっくり洗っていたので3週間もすると固定した部分が薄汚れてきましたね(汚)
手術後3週間目 固定終了~2週間のリハビリ
固定終了後の傷の状態
【傷口】
- 傷自体は見た目ふさがっているものの、水に触れれば沁みて痛い
- 傷周りの皮膚がガサガサ、毛羽立っているというか、固いささくれのようになっていて傷の浅い箇所からボロボロと皮膚が落ちて新しい皮膚が生成されている
【感覚】
- 指全体のむくみがひどく右手指の1.2倍ぐらいは腫れている
- 指先のしびれあり
- 感覚は鈍い(指サックつけているかのように腫れぼったい違和感)
【動作】
- 指先第一関節は自発的に動かすことはできない
(というか動かしてはいけない)
【その他】
- 固定の支えにしていた左中指も3週間の固定の影響を受け、可動域が狭くなる。
曲げ伸ばしに違和感を感じ、痛い。
リハビリ内容:固まった関節の曲げ伸ばし
- 外(逆の手)から力をかける。
- 第一関節部分をやさしく押して、人差し指全体をゆっくり曲げて30秒。
- 傷口をやさしく押さえつつ、人差し指全体を伸ばして30秒。
朝昼晩、(最低)各1セット。
- 自発的に動かそうとしてはいけない
- 左人差し指に極端に負担のかかること(その指だけでものを持とうとするなど)は厳禁
- ある程度の痛みを感じるところまでやる(無理はしない)
固定具を外したその時の診察時、先生がレクチャーがてらリハビリ動作をやってくれました。
3週間の固定で凝り固まった関節や筋をを無理やり開こうとするわけなので、まーーーーー痛い。
(リハビリレクチャー中)いぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!てぇぇえぇえぇぇぇ
(;´Д`) 、、頑張ります
手術後5週間目~7週のリハビリ
術後5週間目の傷の状態(写真なし)
【傷口】
- 傷はふさがり、手術痕はケロイド状態に。ケロイド部分はかなり盛り上がっていて、何かと触れてはしびれるというか痛い
【感覚】
- 指全体のむくみあり、特にリハビリを行うとむくみが酷くなる
- 指先のしびれあり
- 感覚は鈍い(前回同様、指サックつけているかのように腫れぼったい違和感)
- 曲げ伸ばしの際の筋が痛い
【動作】
- 指先第一関節は自発的に動かすことはでていない(と思っていた)
- 全体的には大分曲げられるようになってきたが負傷箇所下、三角に切られた箇所の皮膚がむくみのため厚く、その厚みに邪魔をされて曲げきれない(痛みが強い)部分もあり
- 朝昼晩、関節が固まる。特に朝はヒドイ
【その他】
- 固定の支えにしていた左中指の違和感は大分なくなってきたものの、強く曲げるとまだ指の筋が引っ張られる感覚
5週目の診察
全体的には動くようになってきたんですが、指先(負傷箇所)が動く気全くしないんですが、、
角度で言ったら2,3度も行かないんじゃないかというほど、本当に極々わずかですが動いていました。
先生曰く、全く動いていないわけではない=腱がちゃんとつながっているということで安心してくださいとのこと、不安な気持ちが若干軽くなった診察でした。
リハビリ内容:関節の曲げ伸ばし+自発的に動かす
前回までのリハビリにプラスして、負傷個所を集中リハビリ
・左人差し指に極端に負担のかかること(その指だけでものを持とうとするなど)は厳禁
7週目の診察
これをずっと続けていくって感じなんですかね?
というやり取りを経て月一の診察になりました。
手術後8週間目~10週のリハビリ
術後8週間目の傷の状態
【傷口】
- 手術痕のケロイドや腫れは日々落ち着いて来ている
【感覚】
- 指全体のむくみも落ち着いてきているがまだ若干太い
- 指先の全体的なしびれ、全体のむくみが若干落ち着いてきたため、手術痕付近のピリリとした痺れや痛みは触れるたび・指の平に力を入れた際に気になるように
- 指サックのような全体的な鈍さは緩和されたものの、指を使うたびに皮膚が引き攣れたような感覚
- 時折、指先の内側、指の中心部分がツキンツキンと痛むことがある
- 曲げ伸ばしの際の筋の痛みは大分無くなった
【動作】
- 指先第一関節を指を曲げることが出来るようになってきたが力はうまく入らない(力を入れると痛い)
- 負傷箇所下、三角に切られた箇所の皮膚がむくみは以前より落ち着いてきた
- 朝昼晩、まだ関節が固いが、以前よりは大分柔らかくなってきた
【その他】
- 固定の支えにしていた左中指の違和感は無くなり術前の状態に戻る
リハビリ内容:関節の曲げ伸ばし+自発的に動かす+日常生活で使っていく
これまでのリハビリを全て行いつつ、日常積極的に指を使っていく
これが結構難しく、負傷後の違和感があるうえ、指をかばう癖がついてしまったため意識しないとなかなか出来ません。
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やったことがある人は分かると思うのですが、イカになってインクにもぐる際、左手人差し指で2Lを押し続ける必要があるのですよね。
必然的に力む→指うまく動かない→頑張って力むと自然に力が入ります。
ゲーム後はしばらく指が浮腫むのでそれなりに動かしている→リハビリになってるんじゃないかと勝手に思っています(笑)
どうせやるなら楽しくリハビリしたいですしね。あくまで補助です
まとめ
術後10週をすぎ、曲げ伸ばしは容易に出来るようになってきました。
術後半年ぐらいまでが運動機能回復の目安(その期間以上は運動機能の回復は見込めない)だそうなので、リハビリ自体は朝昼晩問わず、スキマ時間をみてちょこちょこやっています。
ちなみに痺れなどの神経に関しては年単位で長い目で見ていかなければならないそうで、実際、10週経った今も多少の回復はあるものの傷口の痺れはまだまだ強いです。そのため、どうしても負傷指を使わない(かばう)ように動いてしまうので、意識して動かさなければなりません。
他、切れた腱を繋ぎ合わせたのでどうしても数ミリ腱が短くなっています。
そのため指の角度は若干曲がったまま、元に戻ることはありません。
仕方ないものと潔く諦め、運動機能の回復に努めたいと思います。
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