皿を割って指を切るという、日常に起こりうるほんの些細な失敗が、たまたま当たり所が悪く、指の腱と神経を断裂して指が曲がらなくなり、大学病院で手術をすることになって1年。
手術後約半年の2018年2月の頭に通院を伴うリハビリは終了し、それからさらに約半年たった、手術後1年の状況をお伝えできればと思います。5年後の現在も追加しました。
リハビリ終了時は「この状態で回復期間も終了か、、」と思っていましたが、1年も経つとより回復している実感があります。
5年も経つと状態は安定したのかなという印象です。
運動機能はそこそこ回復。指の違和感は無くなってはいないもの月日がたつごとに回復してきているのかな?というところです。
今回でこの怪我についての報告は最後です。
長い、長い目で回復を待ちましょう。
あくまで私の症例の回復状態なので、回復時期・回復状態には個人差があります。
コンテンツ
一連の流れ
- 怪我をして人生初の救急車にのって病院に搬送された体験談1(グロ注意)
怪我の発生から救急車を呼ぶかどうか悩んだ過程。救急車を呼ぶ目安について。 - 怪我をして人生初の救急車にのって病院に搬送された体験談2(グロ注意)
救急車到着から病院搬送されるまで - 指の腱と神経断裂により大学病院で手術した記録1。大学病院への紹介状ゲット
救急搬送された病院から大学病院への紹介状をもらうまで - 指の腱と神経断裂により大学病院で手術した記録2。大学病院での初診と入院決定
大学病院での初診と入院が決定するまで。 - 指の腱と神経断裂により大学病院で手術した記録3。全身麻酔を伴う手術体験談
入院開始~実際の手術~退院まで - 指の腱と神経断裂により大学病院で手術した記録4。手術費用とお金周りの申請
入院費・高額療養費請求、傷病手当金申請、生命保険給付金請求などお金回り - 【体験談】指の腱と神経断裂の手術後 リハビリ生活
術後のリハビリ生活について - 指の腱と神経断裂の手術後。高額療養費、傷病手当金、生命保険給付金の支給内容
請求した高額療養費、傷病手当金、生命保険給付金の支給内容 - 指の腱と神経断裂の手術後2。手術から1年経過。リハビリ終了後の現在
手術後1年経過しての様子。最後です。
これまでの時系列
- 2017年7月中旬 左人差し指を負傷(深指屈筋腱断裂・指神経断裂)、救急搬送
- 2017年7月下旬 転院・手術
- 2017年8月上旬 固定3週間とそれに伴う休職
- 2017年8月下旬 仕事復帰&リハビリ開始
- 2017年9月の間 リハビリ&2週間に1度の診察
- 2017年10月上旬 リハビリ&月1の診察に切り替わる
- 2018年2月上旬 リハビリ(通院)終了
と、手術した医師が「半年が運動機能の回復の目安」と言ってただけあって、概ね術後半年で通院が終了しました。
10週以降~通院終了までリハビリ内容に変化なし
リハビリの詳細な内容に関しては以前の記事を参照してください。
関連記事指の腱断裂のリハビリの内容はこちら
術後12週間目の傷の状態
【傷口】
- 手術痕のケロイドや腫れは前回よりも落ち着いた気がするが、これといった大きな変化はない
【感覚】
- 以前感じていたような、ツキンツキンとした内部の痛みを感じることはなくなった
- メインの負傷箇所(中指側側面)の感覚は鈍いものの、それ以外の指の腹のむくみは落ちついてきた
- 曲げ伸ばしの際の痛み自体は感じない
- 指先に力を入れる(キーボードをタップするだけでも)痺れの感覚はある
【動作】
- 曲げる動作は大分回復
- 伸ばす動作はストレッチ(リハビリ)を念入りに行わないと硬く、上記写真のように中指よりやや前傾したところまでしか伸ばせない。
- 負傷箇所下、三角に切られた箇所の皮膚がむくみは以前よりさらに落ち着いてきた
12週目の診察
大分動くようになっては着ましたけど、感覚痺れや鈍さはまだまだありますね
※あとで調べたところモノフィラメントという知覚テスターっぽいです
この道具を使い、ツンツンとこの道具で触れて感覚があるかないか、負傷個所付近を中心に知覚テストを行いました。
その後も1カ月ごと診察を行い,、術後24週間目、最後の診察です。
術後24週間目の傷の状態
正直なところ、ここまでくるとこれと言った変化を感じることもなく、リハビリもサボりがちになっていました。
【傷口】
- 手術痕のケロイドや腫れは前回よりも落ち着いた気がするが、これといった大きな変化はない
【感覚】
- 冬場だったもので、ことさら指が冷える
- 痛みはなくなったものの、しびれのような感覚が鈍いなど違和感だけはあり続ける
- 感覚が鈍いゆえに怪我をしても気づきにくい(紙で指を切ったなど)
【動作】
- 曲げ伸ばしにはそこそこ支障がなくなった(ただし指は伸び切らない)
- 負傷箇所下、三角に切られた箇所の皮膚がむくみは以前よりさらに落ち着いてきたため曲げた際は負傷していない右指と同様に曲げれるようにはなった
最後の診察(24週目)
お世話になりました
お疲れさまでした。
最後なので写真と前にやった知覚テストを行いましょう。
(指の伸ばした写真・曲げた写真をパシャリ)
(テスト ツンツン)
最後は結構念入りなんですね。
一応、障害申請をする時用に情報をまとめていますが、この様子だと多分(申請しなくて)大丈夫ですね。
おぉ(障害申請なんてできるのか)
また気になることがあればいつでも来てくださいね
ありがとうございました。
手術から1年をかけて感じた様々な変化
術後1年経った左右の指の比較
左の人差し指が負傷箇所です。(結構ぼけてましたTT)
■負傷箇所より先っちょは、怪我の影響なのか先細りしています。
■頑張って伸ばした人差し指。
爪の変形が治ってきた
術後、負傷側(中指側)に向けて巻き爪のように爪が丸まっていたのですが、一年かけて大分元の角度に治ってきました。
冬には人差し指だけが冷える
手術箇所の血流が悪くなっているのか、冬場、負傷した人差し指だけが異様に冷えるという症状み見舞われました。
指先の肉は薄いまま
術後リハビリの影響か人差し指の腹の厚みがなくなっていたのですが、一年たった今も薄いです。
人差し指の伸ばしの限界を見た
事前に「腱をつなげた影響で指の反りは戻らない」旨を言われてはいたのですが、実際垂直気味までは伸びるようになりましたが、右指のように反り返るところまではいきません。
まとめ
最後の診察時より、1年たった現在の方がより違和感少なく生活ができているような気がします。
ただこれが回復した故なのか、自分の症状に慣れたからなのかはわかりません。
未だに指先には違和感もあり、押せば痺れを感じます。
ただ、右指ほどは力が入りませんが今のところ問題なく生活できています。
怪我をして不安な気持ちも多いかと思いますが、気長に気長に回復を待ちましょう。
2019年追記
事故から約2年経過しました。1年前よりも着実に回復していることを実感します。
- 爪の変形はほぼ回復
- 指先の肉厚も若干回復
- 指の変形は1年前と変わらず(手術痕なので仕方ないですが)
- 指の曲がり具合も変化なし(リハビリ終了後はあまりストレッチをしなかったせいか、80度ぐらいがmaxの角度)
- ひきつれ等違和感はまだあるが以前よりは感じない。(慣れかも)
- 思い出したように指先の中側(中心部)痛むときがある。
右指ほど力が入らないことには変わりませんが、これも1年前に比べたら大分力を込められるようになった気がしています。
2022年追記
事故から約5年経過しました。経過年数が経ちすぎて前回との比較はあまりできませんが
- 運動機能や見た目に関しては1年前とほぼ変わらない
- 傷跡のひきつれ等違和感はあり続ける
- 思い出したように指先の中側(中心部)痛むことは無くなった。
右指ほど力が入らないことには変わりませんが、日常的に使うことは出来ています。
■頑張って伸ばした指
■爪先も変形したまま
■結構しっかり曲げれてますが、力の入り具合はプルトップの缶を何とか指先の力で開けられる程度ですね