マスクや表示部分からメッシュを抽出するExtractについてご紹介です。
髪の毛作りのベースメッシュや衣服や装飾品の作成など、既存のオブジェクトの形状を生かしたメッシュ作成を手早く行うことができます。
使い方は?
という方に向けて
この記事では
fa-check-circle-oExtractの各設定
をまとめています。
- 形状に沿ったメッシュを作成したい人
きっかけはUdemyでZBrushコースを購入してみた8~ZBrushで作る初めてのキャラクター制作6~でマスクからメッシュを抽出→眉毛・睫毛メッシュを作るという工程でした。
参考
関連記事抽出時どうしてもがたがたになってしまう断面対策
コンテンツ
Mesh Extractとは
既存のモデルの一部分からメッシュを抽出して、ヘルメットやジャケット手袋などをすばやく簡単に作成できる機能です。
Tool>SubTool>Extract
簡単な使い方
- 抽出したい形にマスキング
- Extractボタンを押して選択したエリアからメッシュをプレビュー
- Acceptボタンを押すことでプレビューをメッシュ化
- SubToolに追加される
という流れです。
抽出できる箇所
抽出出来る箇所は2つ
- マスキングをしたところ
- 表示しているところ
機能
Extract
モデルの一部からジオメトリ抽出結果のプレビューを行います。
ここで結果を確認し、各パラメーターを調整します。
S Smt
抽出されたメッシュの滑らかさを定義します。
スライダー右側の○のアイコンで2種類のスムージングが切り替えられます。
オープンサークル(デフォルト):抽出されたメッシュのボリュームを維持します。
クローズサークル:抽出されたメッシュのボリュームを維持しません。
Thick
抽出されたメッシュの厚みを定義します。
おおよその目安として、布に0.01。 革は0.03。
Accept
Extractボタンでプレビューした結果をメッシュとして抽出、SubToolに追加します。
Extractをアクティブにした後にアクティブになります。
Double
ONの場合、抽出されたメッシュが元のメッシュサーフェスの内側と外側の両方に作成されます。
TCorner
ONの場合、抽出処理中に三角形メッシュを生成するのを許可します。
TBorder
ONの場合、抽出したメッシュの周りにクリースが適用された状態になります。
抽出であれば他にも方法がある!
今回は顔のパーツ制作に関連してのExtractでしたが、衣服を製作するに当たっても非常によく使われる機能なのですね。服に厚みをつけるのであれば、ZmodelerのQmeshを使用する方法などがありますし、形状に沿ったメッシュを生成という所ではTopologyブラシなど選択肢は沢山あります。
お好きなものでどうぞ
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