
ZBrush2020で新規に搭載されたCamView(カムビュー)の操作方法と自分のモデルをプリセットに出来るカスタムCamViewの作り方、設定の仕方をご紹介します
CamViewを使用すると、ドキュメントの仮想XYZ空間内でモデルがどこにあるかを簡単に把握することができます。また、ワンクリックで前後左右左下に切り替えられる、ナビゲーションビューも便利です。
デフォルトでは表示がONになっているため、ドキュメント右上に小さな3Dフィギュアを作成し、ZBrushキャンバスで現在編集モードになっているモデルとリンクし、共に回転します。
参考
コンテンツ
公式動画:ZBrush 2020 - Cam View
この機能で出来ること
- インタラクティブにモデルを最も近い45度の角度に向けます
- cam viewプレビューのサイズと外観を調整します
- 作成したモデルをプレビューモデルに差し替えることが出来ます
Cam Viewの仕組み
モデルと一緒に回転するCamViewオブジェクトは、モデルが仮想のXYZ空間で360度の回転をするために必要な40個の画像で構成されます。
デフォルトのXYZコントローラーは、赤、緑、青の円錐として表示されます。これらのコーンをクリックして、各軸に沿ってモデルの方向を設定できます。
Cam Viewの操作
ここではCamViewを使った操作方法をご紹介します
左右反転(X軸)
赤いX軸コーンを1回クリックするとLeftビュー、もう一度クリックするとRightビューに移動します
上下反転(Y軸)
緑のY軸コーンを1回クリックするとTopビュー、もう一度クリックするとBottomビューに移動します
前後反転(Z軸)
青のZ軸コーンを1回クリックするとFrontビュー、もう一度クリックするとBackビューに移動します
Cam Viewの各設定
Preferences > CamViewサブパレットにあります
CamView On
CamViewの表示/非表示を設定します。
デフォルトではON。表示されている状態です。
Next
既存のCamViewプリセットを切り替えます。
Size
CamViewのサイズを制御します。
Make CamView
選択したZToolからカスタムCamViewを作成します。
Cam Viewのデフォルト設定変更と保存
- Preferences > CamViewサブパレットへアクセス、Nextで既存のプリセットからCamview選択します
- Sizeスライダーで希望するサイズにスケールを調整します
- Preferences > Config > Store Config(CTRL+SHITF+I)で設定を保存します
カスタムCam Viewの作成及び注意
- プリセットにしたいモデルをキャンバスに読み込み、3DEditモード(T)の状態にしておきます
- カスタムCamViewにしたくないSubToolは非表示にしておきます
- モデルの正面がフロアグリッドの青いZ軸方向に沿ってカメラに向くようにZToolの向きを調整します(グリッドの表示はSHIFT+P)
- Preferences > CamViewサブパレット>MakeCamViewをクリックします。すると40枚の画像をキャプチャし、テクスチャパレットに画像として保存します
- CamViewが今作成したモデルに設定されます。
- このカスタムCamViewをデフォルトのプリセットとして保存するには、以下の場所にテクスチャをエクスポートします
■Windowsの場合 C:\Program Files\Pixologic\ZBrush *最新バーションフォルダ\ZStartup\CamView ■Macの場合 MacHD/Applications/ZBrush *最新バーションフォルダ/ZStartup/CamView
モデルの向きには要注意!
3でも述べていますがZ軸正面が来るようにモデルを配置することが重要です。
そうしないと正しい位置関係が表示されず混乱してしまいます。
方向がわかりやすくなった
これまでどっちの方向を向いているのかわかりにくかった球体等いつもシンメトリ等利用して正面を確認しておりました。
それが今回の機能で、間違いなくスパッと意図した方向になるのはありがたいですね
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