ZBrush【カーブの編集1】伸縮自在!Curve(カーブ)の各設定

StrokeメニューにあるCurveの各機能についてご紹介です。

 

ZBrush2018の頃に投稿していた記事ですがZBrush2021.6でBendがStart/Endと分離したり、反発設定が増えたりとカーブ編集の情報が増たので、Curve Functionsやmodifiersとひとまとめにしていた記事を分離することにしました。今回はCurve

 

  • カーブの長さ調整をしたい!
  • カーブ編集の際に設定を理解したい

などカーブを操作している時に色々やりたいことが出てきますよね。

 

この記事では

Curveの各設定

カーブを編集するいくつかの方法

をまとめています。

この記事がおすすめな人
  • カーブの調整をしたい人

 

 検証に使用したバージョンはZBrush2021.6。
タグのZBrush2021にアクセスするとZBrush2021関連記事が全て表示されます

 

参考

Curve| ZBrush Docs - Pixologic

関連記事編集方法2/3

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Curve

Stroke>Curve

Curve Mode

LazyCurveを有効にします。

 

現在選択されているブラシにカーブを適用できます。 他のストローク設定と同様に、このオプションはブラシごとに有効になり、すべてのブラシにグローバルに適用されるわけではありません。

AsLine

LazyCurveを直線に描きます。

 

関連記事直線の引き方

Curve Step

1を基準として、メッシュ間の距離を定義します。

カーブの滑らかさを定義するという意味でもあります。

設定が低い(1未満)とステップの距離が短くなり、多くのポイントで滑らかなストロークが作成されます。

 

設定が高い(1より大きい)とステップの距離が長くなり、少ないポイントでストロークが作成されます。

Snap

カーブをサーフェスにスナップさせます。

Bend Start

カーブモードが有効になっているストロークの先頭部分のみ編集できます。

 

■ここで言っている先端部分と言うのは終点側のことを指します

■始点を操作すると形が変わることなくカーブ全体が移動します

 ZBrush2021.6以前の挙動にしたい場合は

Bend Start/Bend Endを両方ともONにします

機能の影響範囲(青いサークル)Curve Modifiers>CurveEdit Radiusによって設定されます。

Bend End

カーブモードが有効になっているストロークの根本部分のみ編集できます。

 

■ここで言っている根本部分と言うのは始点側のことを指します

■終点を操作すると形が変わることなくカーブ全体が移動します

 ZBrush2021.6以前の挙動にしたい場合は

Bend Start/Bend Endを両方ともONにします

機能の影響範囲(青いサークル)Curve Modifiers>CurveEdit Radiusによって設定されます。

Elastic/Liquid

任意のポイントからカーブを伸ばす・縮めることができます。

 

どちらも描画されたカーブに沿ってカーブポイントを追加する機能を持ちます。

機能の影響範囲(青いサークル)Curve Modifiers>CurveEdit Radiusによって設定されます。。

 

Elastic/Liquidの違い

ElasticとLiduidの違いは引き延ばしたポイントの角度です。

Elasticは直線的、Liduidは曲線的(なだらかに)引き延ばします。

Lock Start/End

始点/終点が固定されます。

 

この機能は、Brush>Modifiers>TriPartが有効な場合に最も便利です。

 

関連記事TriPartについてはこちらでやってます

Repel Strength

カーブの反発の強度。

カーブモードのブラシがサーフェスにどれだけ近づけるかを制御します。スライダーを高くすると、カーブの始点の部分がサーフェスの外側に反発します。

 

■真っすぐ引いても反発

moco
値を調整すれば髪の毛の根本の立ち上がり感を上手く再現できるということですね

Repel Falloff

カーブの反発範囲を制御します。

Curve編集のあれこれ

特によく使いそうな操作をピックアップしています。

カーブのみを編集したい場合、いずれの操作もZIntencity(強度)を0にしてから行うのをおすすめします。

 

関連記事ZSphereからもカーブは作れます

Q.SHIFTとCTRLでの操作

  • SHIFTキーはSmoothブラシのようにカーブにSmoothをかけます。

カーブをクリックしてから、SHIFTを押すことでSmoothがかかります。

  • CTRLキーを押すと、カーブの一部をカーブを軸に回転(ねじる)させることが出来ます

カーブをクリックしてから、CTRLを押しながらカーソルをドラッグすることでカーブの回転が出来ます。

Q.カーブの長さを長く(短く)したい

A.Stroke>Curve>Elastic(弾性)/Liquid(液状)をONにして操作する

必要に応じてLock Start/EndをONにして、始点終点を固定して操作します。

Q.メッシュの全体のサイズを変更したい

A.DrawSizeを変更

変更したらカーブをタップしましょう。

Q.カーブの始点から終点にかけてサイズを変更したい

A.Stroke>Curve Modifiers>Curve Falloff

変更したらカーブをタップしましょう。

メッシュの反転もこちら

Q.メッシュのサイズに影響を与えずカーブを編集したい

A.Stroke>Curve Modifiers>CurveEdit Radius

またはカーブ上にカーソルを移動し、青いサークルの状態でDrawSizeを変更します

Q.カーブ削除

A.Stroke>Curve Functions>Delete

 

  カーブ系のブラシが選択されている場合

Deteteボタンを押さずともメッシュをタップするとカーブが削除されます。

まとめ

ZBrush2018から搭載された、Elastic/Liquid Editモードはコレまで追加で線を延ばす、削除するぐらいしか出来なかったカーブ編集に画期的な操作方法を追加してくれました。

 

ZBrush2021ではより使いやすく細かな機能が追加されています。要チェックです!

Elastic/Liquid Editモードの参考動画

Youtubeにもわかりやすい解説動画がアップされていたので、あわせてご確認ください

ZBrush関連アイテム&書籍

日本語の書籍も沢山出ています。バージョンが古いものもありますが、基本的な操作方法に大きな違いはないので大丈夫かと思います。お気に入りの1冊を見つけてください。

 

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