ZBrush-動画を調整したい!Movie(ムービー)とModifiers(モディファイア)の各設定

ZBrush上で動画を撮影・出力に関わるMovieメニュー中からMovie直下の設定とModifiersの各設定のご紹介です

 

ZBrushのムービーは、ZBrushでの動作を記録することが出来ます。例えば、ライブスカルプト等モデルをどのようにスカルプトしたかを記録する、完成したモデルをターンテーブルとして表示したりすることができます。

 

ターンテーブルをもっと細かに調整したい

録画する動画の調整をしたい

そんな方に向けて

 

この記事では

Movieの各設定

Movie>Modifiersの設定

をまとめています。

 

この記事がおすすめな人
  • ターンテーブルを作成する人
  • 作業動画を録画したい人
 検証に使用したバージョンはZBrush2021.5。

 

参考

Movie| ZBrush Docs

Movie>Modifires| ZBrush Docs

 

関連記事ターンテーブルの作り方

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Movie

Movieメニュー直下

Movieパレットでは、ZBrushムービーの記録と再生を行います。

Load Movie

ZBrushのムービーファイル(.ZMV )を読み込みます。

Save As

ZBrushのムービーファイル(.ZMV )を名前を付けて保存します。

Play Movie

読み込まれた .ZMV ムービーがZBrushインターフェイス内で再生されます。

Export

ムービーをMPEGファイルとしてエクスポートします。

Record

現在のフレームから始まるすべてのZBrush動作の記録を開始します。

Turntable

モデルのターンテーブルを画面上に記録します。

 

Movie>Modifiersで細かな調整が可能です。

調整の一例(Movie>Modifiers内)

SpinFramesを設定してターンテーブルの速度を調整します。

Spin Cyclesを使ってモデルの回転回数を増やします。

X,Y,Z,Scrnで回転軸を設定します。

 

Snapshot

ZBrushキャンバスの画像を記録し、現在の位置に1つのムービーフレームとして追加します。

TimeLapse

マウスボタンを離した時だけ記録されます。

 

これにより、ファイルはかなり小さくなります。

F History

モデルの編集履歴の過去から現在に向けて記録されます。

B History

モデルの編集履歴の現在から過去に向けて記録されます。

Pause

ムービーの録画を一時停止します。

 

Recordで録画を再開したり、exportでムービーを書き出して保存したり、 deleteでムービーを削除したりして、別のムービーを録画する準備をしておくことができます。

Doc

ドキュメント(キャンバスエリア)のみが記録されます。

この設定では、インターフェース項目がキャンバス領域内にあっても記録されません。.

Window

ZBrushウィンドウ全体が記録されます。

Large

画面の解像度と同じサイズでムービーを記録することができます。

例えば、モニターを1280×1024に設定している場合は、同じ解像度の動画が表示されます。

Medium

画面の解像度の半分のサイズでムービーを記録します。

例えば、モニターが1280×1024に設定されている場合、640×512のムービーを記録します。

Small

画面解像度の4 分の 1でムービーを記録します。

例えば、モニターが1280×1024に設定されている場合、320×256のムービーを記録します。

Delete

録画したムービー(メモリ)を削除します。

別のムービーを作成したい場合に使用します。

 

削除場合は続けて録画されます

Modifiers

Movie>Modifiers

moco

後半の項目はいまいち使いどころがわかってないので、実際に困った時に設定を触ってみて下さい

 

Frame Size

実際に記録された画像を、最終的なムービーを作成するためにスケーリングする係数。

 

ムービーが占める容量を最小限に抑えるには、表示する必要のあるディテールの量を表示するのに必要な文だけの値に設定します。

 

 このスライダーを動かすとMove内のLarge/Medium/Smallが変動します

moco
基本触らなくて良さそう

Auto Zoom

0 以外の値を設定すると、ウィンドウまたはドキュメントの一部のみが表示され、カメラはマウスに追従するようにパンします。

 

マウスの周りに表示されるエリアのサイズは、このスライダの値によって決まります。ある程度の許容範囲が組み込まれていて、マウスの小さな動きではカメラがパンすることはなく、無駄なパンを減らすことができます。

moco
効果のほどがよく分からず。0.5、、0.9と数値をあげていくにしたがって、再生時の画面サイズは小さくなっていきました。基本触らなくて良さそう

Recording FPS

ムービー録画のFPSの設定

 

ムービーを録画する際に使用する秒当たりのフレーム数。値が小さいとムービーのファイルサイズは小さくなりますが、アニメーションがぎこちなくになります。

Playback FPS

ムービーの再生速度の設定

 

これが Recording FPS に等しい場合、ムービーは記録された速度で再生され、これが Recording FPS の2 倍の場合、ムービーは 2倍の速度で再生されます。

Snapshot Time

スナップショットの表示時間設定

 

Snapshotを使用してムービーにスナップショットを挿入する際、ムービーの再生時にスナップショットが表示される時間を決定します。

Skip Menus

ONの場合、メニューはアニメーションに表示されません。

 

デフォルトでON

Antialized Capture

アンチエイリアス出力

 

処理時間の増加、ピクセルレベルの詳細のぼやけ、ファイルサイズへの小さな影響を犠牲にする可能性があります。通常はオンのままにしておきましょう。デフォルトでON

OnMouse

ムービー録画の際にマウスがアクティブなときに発生したアクションのみを記録します。

 

基本的には、コントロール上でのクリック、スカルプトやモデルの移動は表示されますが、画面上でのマウスポインタの動きやコントロール上での動きは表示されません。デフォルトでON

Cursor Size

カーソルのサイズを調整します。

 

動画内で使用されているカーソルのサイズを大きくすることが出来、カーソルを目立たせることができます。

SpinFrames

ターンテーブルの回転に使用するフレーム数です。

 

この設定は、Recorded FPSと合わせて、モデル回転の速度を設定します。

Spin Cycles

ターンテーブルの回転数を設定します。

 

回転が停止するまでにモデルが何回回転するかを決定します。

-を入れると逆回転します。

ESCなど別のアクションを実行することで、回転を中断することができます。

X axis/Y axis/Z axis

回転軸をX/Y/Zで制御します。

 

オブジェクトを指定した軸で回転させます。

モデルを回転させるために一度に複数の回転軸をアクティブにすることができますが、モデルを回転させるために一度に1軸だけを使用するのが一般的です。

Scrn

画面に対して平行に回転します

 

X axis/Y axis/Z axisと組み合わせて使用することで、画面に対して平行に回転させることが出来ます。

HFrames

記録された各履歴操作の間の遷移のクオリティを定義します

 

  • 値を低くすると、補間のないムービーが作成されます。
  • 値を高くすると、操作間の補間がより良いムービーが作成されます。

 

HFrames の設定を高くすると、より滑らかなムービーを作成するために余分なフレームが必要となるため、ムービーの記録時間と最終的なムービーの再生速度に影響します。

HRecenter

メッシュをドキュメント上でどの程度中心に戻すかを定義します。

 

  • 高い値を設定するとメッシュをドキュメントの中心に保ちます
  • 低い値を設定すると作成プロセス中にメッシュの位置をほぼ追従させます。

HPosition

スカルプト中にモデルが移動したり拡大縮小されたりしたときに、元のメッシュの位置をどの程度維持するかを定義します。

 

  • 高い値を設定すると、メッシュの位置を作成時と同じように維持します
  • 低い値を設定すると、メッシュの動きを最小限に抑え、よりスムーズな再生が可能になります。

HOrientation

スカルプト中の元のメッシュの向きをムービーにどの程度取り込むかを定義します。

 

  • 高い値を設定すると、メッシュの向きを作成時と同じように保ちます
  • 低い値を設定すると、メッシュの向きを減らして、ムービー再生時にスムーズな回転を作成します。

HCamera Path Smooth

カメラの動きがどの程度スムーズに補間されるかを定義します

 

  • 高い設定にすると、作成プロセス中に元の動きからのカメラの補間がよりスムーズになります。

Quality

ムービーの圧縮を制御します。

Intensity

ムービーの強度のクオリティを制御します。

 

Qualityの設定のみを調整することをお勧めします

Color

ムービーのカラーレンジを制御します。

 

  • スライダーを低く設定すると、カラーレンジは低く設定され、16BIT のカラーレンジのムービーが生成されます。
  • スライダーを高く設定すると、カラーレンジは 32 ビットになります。

基本はそのままでOK。困った時にModifiersを

  • ターンテーブルを作りたい
  • 作業動画を撮りたい
  • 変化を動画にしたい

といった動作は、基本的にはMovie直下の設定で作成・完結できます。

 

そこに加えて、回転速度の調整をしたい、逆回転にしたい等々何か困ったことがあった時にModifiers下の設定をいじる。そんな感じで大丈夫なのかなと思います

ZBrush関連アイテム&書籍

日本語の書籍も沢山出ています。バージョンが古いものもありますが、基本的な操作方法に大きな違いはないので大丈夫かと思います。お気に入りの1冊を見つけてください。

 

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ZBrushCore超入門講座 シリーズ

Twitterでも積極的にTipsを配信していた福井信明さん(@nobgame)の書籍。

基本操作から、(超)丁寧に解説しているのでZBrushを始めたばかりの人にも、無印ユーザーもおすすめです!

関連記事実際にやった感想

ほか初心者向けの入門セミナーでもわかりやすく解説されていました。

 

そしてちょっとしたユーザーの疑問にも丁寧に答えてくれる人格者でもあります!

2020年4月に夭逝されたバイタテリティあふれる素晴らしい方でした。その遺伝子たるこれらの教材をもとにたくさんの作品を生みしてください。

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