【ZBrush】シンメトリーがずれてる?シンメトリの中心の確認・修正・対処方法

オブジェクト(メッシュの)のシンメトリーがずれていた場合の確認・対処方法をご紹介します。

 

  • シンメトリが微妙にずれている

なんて経験した人はいるのではないでしょうか?

 

もちろんMirror And Weldなどでメッシュをミラーコピーすれば左右対称にはなりますが、形状やちょっとしたバランスが崩れてしまっては元も子もありません。

 

この記事では

ZBrushのシンメトリについて

オブジェクトの位置の確認方法

シンメトリーがずれているオブジェクトでシンメトリー操作するための対処方法

オブジェクトのシンメトリー状態に修正する方法

をまとめています。

 

シンメトリがずれたらまずはこちらをお試しください

 

 

・こちらの記事は左右対称のオブジェクトを想定しています。
・検証バージョンはZBrush2020

 

関連記事

スポンサーリンク

そもそもZBrushのシンメトリとは

Transformメニューの中にあります。ホットキーはX。

設定を変えれば各軸、複数軸でシンメトリー操作ができます。

ワールド座標の中心(原点)を基点に左右対称(選択した軸によっては上下/前後)に動作するため、オブジェクトがずれていようがお構いなしに動作します。

 

関連記事ワールド原点の確認方法

【確認】Position(ポジション)

Tool>Geometory>Positon

Positionは現在選択しているオブジェクトの位置を表示しています。

特にXPositionに数値が入っていた場合こちらを0にしてみてください。

【対処】Local Symmetry(ローカルシンメトリ)を使う

ローカルシンメトリーは現在選択しているToolの中心軸を元にシンメトリを行う機能です。

この機能を使えばポジションがずれていても形状が左右対称であればシンメトリーで作業ができます。

【対処】S.Pivot(セットピボットポイント)を使う

S.Pivotは現在選択しているToolの中心にピボットを一時的に移動します。

左右対称の形状であればシンメトリーが正常に動作します。

 

その下のC.Pivot(クリアピボットポイント)を押すと、S.Pivotをする前の位置にピボッドが移動します。

【修正】Center Mesh to World

Macro>Center Mesh to World

選択しているSubtoolをワールド原点(0:0:0)に配置します。

オブジェクトによってはYやZ軸に修正が入ると困る場合もあるので、使い所が限られるかもしれませんが覚えておくと便利です

【修正】Unify(ユニファイ)を使う

Tool>Deformation>Unify

UnifyはZBrushが動作するに最適とされる状態に修正する機能です。もちろんポジションもきれいに原点になります。

ただしこちらはサイズも最適化されてしまうため注意が必要です。

 

関連記事

上手く使い分けていきましょう

形状ごとシンメトリーさせたい場合には、Tool>Deformation内Mirror And WeldSmart Re Symが有効です。

 

性質を把握して上手く使い分けていきましょう

 

関連記事

 

ZBrush関連アイテム&書籍

日本語の書籍も沢山出ています。バージョンが古いものもありますが、基本的な操作方法に大きな違いはないので大丈夫かと思います。お気に入りの1冊を見つけてください。

 

注目!ZBrush専用アカウントを作成しました。ZBrush関連の最新記事、過去記事を投稿するアカウントです。良ければフォローしてください

関連記事ZBrushユーザーを増やしましょうぞ!無料で遊べるZBrushCoreMini

関連記事動画で学びたいならこちら

ZBrushCore超入門講座 シリーズ

Twitterでも積極的にTipsを配信していた福井信明さん(@nobgame)の書籍。

基本操作から、(超)丁寧に解説しているのでZBrushを始めたばかりの人にも、無印ユーザーもおすすめです!

関連記事実際にやった感想

ほか初心者向けの入門セミナーでもわかりやすく解説されていました。

 

そしてちょっとしたユーザーの疑問にも丁寧に答えてくれる人格者でもあります!

2020年4月に夭逝されたバイタテリティあふれる素晴らしい方でした。その遺伝子たるこれらの教材をもとにたくさんの作品を生みしてください。

作って覚える! ZBrushフィギュア制作入門

作って覚える!シリーズ第1弾。

初心者向けにフィギュア制作の工程が解説されています。フルカラー石膏を目的とした解説のため分割についての解説はありませんがZSphereやZmodelerなどZBrushでよく使われる機能を網羅した1冊。また書籍購入者向けに商用利用可能なブラシデータも配布されております。ZBrush 4R8対応。


Coreにはない機能を使用しているので注意が必要です。

作って覚える!ZBrushハードサーフェス入門

作って覚える!シリーズ第2弾。

「作って覚える!フィギュア制作入門」が終わってのステップアップならこちら!

Zmodelerの基本操作及びメカモデリングで覚えるZModelerの応用テクニックを学ぶことができます。初心者も対象となっていますが多機能を使用するため、ZBrushに慣れてきてからチャレンジするのがおすすめです。

関連記事レビュー

作って覚える! ZBrushフィギュア制作チュートリアル -はじめてから塗装まで-

作って覚えるシリーズ第3弾。ZBrush 2022対応。

初心者向けにフィギュア制作の工程が解説されています。1弾とチャプターの大きな構成は同じですが、こちらは自宅での3Dプリントを想定しているため分割、出力周りの情報が増量。ワークフローや作成パーツも1弾と異なります。ZSphereの機能周り等1弾から省略された解説がある一方、MicropolyやDynamics等比較的新しい機能を使ったフローも学べます。

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事