「自由研究55」2018年バージョンが放映されました!今回は研究のツボ教えますSP
今回の主なテーマは
fa-check-circle-o条件を少しずつ変えながら、何度も実験する
fa-check-circle-oモデル化する
fa-check-circle-o仮説を立ててみる
fa-check-circle-o再現工作
という内容でした。おまけで
今回も「困ったらとにかくこうするメソッド(方法・やり方)を教えます」
という最大のテーマのもと、今回の2018年度版では「どうすれば自由研究になるのか?」を例と共に紹介していました。
今回も小学校の夏休みの自由研究ネタの模索にお役に立ちそうなネタ満載です!
関連記事2017年は困ったらこうするべしSP
NHKオンデマンドでも配信中!
コンテンツ
自由研究55とは
自由研究のネタを見つけるための考え方を提供する自由研究を見つけるための番組
自由研究のネタをダイレクトに提供するわけでなく、自由研究のネタを見つけるための考え方のヒントを提供するという、これまでにない角度からの視点で非常に面白く、興味深い番組です。
研究のツボ1 条件をちょっとずつ変える
条件を少しずつ変えながら、何度も実験する
何度も検証を繰り返し、その結果をまとめることそのものが自由研究になります。
このポイントは安定して検証を出来る環境をつくること。
例題 トイレットペーパーの芯を立てる~立つ時・立たない時の違い~
トイレットペーパーの芯を落とすと立つ時と立たない時がある。
ちょっとずつ高さを変えて落とせば、立ちやすい位置がわかるのか?
必要なもの
- トング 1つ
- トイレットペーパーの芯 1つ
- トングを支えるための土台(箱状の何か) 1箱
- 高さを出すための箱状の何か(比較・検証用) 数枚
方法
- 安定した検証結果を得るために、「トイレットペーパーの芯を一定の高さから落とすマシン」の作成する。
- 高さを変え、各10回ずつ落とす
- 成功した回数をまとめ、その結果を基に分析をする
・完璧に立たせる条件はないだろうか
・角度を変えてみたらどうだろうか
などなど
- コンパクトなトングを用意する
トイレットペーパーの芯さえつかめさえすれば、土台に固定したいので極力小さくて軽いものが良さげパール金属(PEARL METAL) - トングをつけるための土台(TVでは木の箱でしたがティッシュペーパーの箱でも代用できそう)にテープでトングを固定する
- 高さを出すためのパーツ(一定の高さのものさえあればよいので、ジェンガや積み木などで代用できそう。使い終わったら遊べるというw)
感想
他にもペットボトル内の水をすべて出すための角度の研究などが例題として挙がっていました。(こちらはペットボトルと水とストップウォッチさえあればできそうでした)
一つのテーマさえ決まれば、どんなバリエーションで検証をしようと自由!発想次第で研究の可能性は無限大になるツボですね!
研究のツボ2 モデル化する
何かを比べる時、ある要素だけを取り出して研究・追求する。
比較・仮説を立てて、実験。その過程をまとめることそのものが自由研究になります。
このポイントは気になったテーマの要素が抽出・再現できるかどうか。
例題 とん汁の研究
とん汁は普通のみそ汁より冷めにくい気がする。その要因は何だろう?
必要なもの
- とん汁
- みそ汁(豆腐・わかめなどスタンダードなもの)
- 水温計 2つ
(棒状の物よりは、ケーブルにセンサーがついているものの方が容器にこだわらず使えるのでよさそう)
方法
- 各みそ汁に水温計を入れて安定した温度になるのを待つ(二つがほぼ同じぐらいの温度)
- それから30分放置
- 結果を検証
・温度に差が生まれた要因はなにか?
とん汁のモデル化!→お湯と油で再現
油が温度に差が生まれた要因ではないかという仮説を立てて、とん汁とみそ汁の必要要素(お湯と油)を簡素化して実験を行う
今回のツボの本丸は実はこちら。
必要なもの
- お湯
- 容器2つ
- サラダ油
- 水温計 2つ
(棒状の物よりは、ケーブルにセンサーがついているものの方が容器にこだわらず使えるのでよさそう)
方法
- 容器にお湯を入れ片方に油を入れる
- 水温計を入れて安定した温度になるのを待つ(二つがほぼ同じぐらいの温度)
- それから30分放置
- 結果を検証
・本物(とん汁・みそ汁)より温度の差が少ない。
その原因は何だろうかという追求などなど
感想
気になったテーマの要素の抽出・再現という若干高度な観察力が求められる今研究。
他には耐震用の柱(ななめの柱)の有無を、木の棒で再現・検証するなどが紹介されていました。
分析・再現という手間がかかるからこそ、より専門的な正に研究と言えるようなものが出来上がるような気がします。
研究のツボ3 仮説を立ててみる
疑問が見つかったら、仮の説明を考えてみる。
仮説を立てて、調べる・試してみる。その過程をまとめることそのものが自由研究になります。
このポイントは色々な仮説を立てて試してみること。
例題 メロンのアミアミありなし問題について考える
マスクメロンにはアミアミがある・なしあるのはなんで?
どうやってアミアミをつけたのか。
- 農家の人が傷をつけたのか
- 網をかけたのではないか(世の中には「合格祈願」というシールを貼って日焼けさせずに文字を入れ込む商品があるらしい)
感想
ツボ1.2を含めた総括みたいなツボ3でした。
基本的に全ての事象において仮定を立てて検証していますよね。
友達や周りの人とブレインストーミングをしながら意見を出し合い、進めていくのも面白いかもしれません。
ブレインストーミングとは
集団でアイデアを出し合うことによってお互いの考えや発想を刺激し合い、さらなる意見を出し合っていく方法です。
三人寄れば文殊の知恵なんて慣用句があるように、多くの人間が集まって意見を出し合えば新しい発見・良い知恵が出てきそうですね。
■ブレインストーミングの4原則判断・結論を出さない(結論厳禁)
自由なアイデア抽出を制限するような、批判を含む判断・結論は慎む。判断・結論は、ブレインストーミングの次の段階にゆずる。ただし可能性を広く抽出するための質問や意見ならば、その場で自由にぶつけ合う。たとえば「予算が足りない」と否定するのはこの段階では正しくないが、「予算が足りないがどう対応するのか」と可能性を広げる発言は歓迎される。粗野な考えを歓迎する(自由奔放)
誰もが思いつきそうなアイデアよりも、奇抜な考え方やユニークで斬新なアイデアを重視する。新規性のある発明はたいてい最初は笑いものにされる事が多く、そういった提案こそを重視すること。量を重視する(質より量)
様々な角度から、多くのアイデアを出す。一般的な考え方・アイデアはもちろん、一般的でなく新規性のある考え方・アイデアまであらゆる提案を歓迎する。アイディアを結合し発展させる(結合改善)
別々のアイデアをくっつけたり一部を変化させたりすることで、新たなアイデアを生み出していく。他人の意見に便乗することが推奨される。
閑話:見分け博士~コガネムシとカナブンの見分け方~
コガネムシとカナブンの見分け方わかりますか?
背中の付け根部分を見て判断するそう。
- 3角形ならカナブン
- 丸っこかったらコガネムシ
三角カナブン・丸コガネムシと覚えておけば良い。
ほかにもハナムグリという似たような形の虫がいるようですね。
比較サイトもあるようですので昆虫に興味のある方はこちらもチェック!
どちらかと言えば、昨年の自由研究55にあった、とにかく集めるに近いネタなのかと思います。
似た虫を集め、その違いをまとめることを自由研究にします。
新提案 作るとわかる!再現工作
観察して身近なもので作ってみる。
仕組みが気になったら観察して身近なものを使って作ってみようというコーナー。
構造を分析するために大元を分解する勇気が必要ですが、仕組みを分析する観察力と身近なものの何を使えば再現できるだろうかという発想・実制作をする工作力などかなり高度な研究になるのではないでしょうか。
番組内では
- 例題1:ふむと開くゴミ箱
- 例題2:プルバックカー
を分解・分析、紙コップや木の棒など比較的手に入りやすくコンパクトな材料を使用して再現していました。
他、最後には視聴者への問題としてランドセルのフックの再現工作を途中まで。
後は自分で考えてやってみようという締めかたで今回の番組は終わりました。
まとめ 2018年度版はちょっと高度な自由研究だった
前回よりも若干内容が高度になったので、やるとするなら小学校中高年向けかなと思うところ。
それでも何をしたらいいのか途方にくれている人向けには、自由研究を模索するヒントにはなったのではないでしょうか。
「0655」「2355」も要チェック!
実はこの番組。タイトルの頭に「0655」「2355」という数字がついています。
これが朝の6:55と夜の23:55にEテレで放映しているミニ番組とはつゆ知らず。
自由研究55に出会い、最近では朝の「0655」を見る機会が増えました。
こちらも、温度を歌った「℃のC」などマニアックなネタを入れてきたりと興味深い番組です。
朝又は夜、タイミングが合ったら見てみてください。面白いですよ