ZBrush2020で新規に搭載されたAdjust Colors(アジャストカラー)の使い方と各設定をご紹介します。
Adjust Colorsは、テクスチャマップとPolyPaintの色相、強度、コントラスト、ガンマ、色味の調整ができます。最大8つのチャンネルを使用してマスキングできるため、特定の色を抽出して調整も可能です。
要はPhotoshopなどの外部のアプリケーションがなくとも色味の補正ができる機能なんです。
この記事では
fa-check-circle-o公式の解説動画(英語)
fa-check-circle-oAdjust Colorsの簡単な使い方
fa-check-circle-oAdjust Colorsの各設定
をまとめています。
参考
関連記事似た操作性のMask by PolyPaintもどうぞ
コンテンツ
公式動画:ZBrush 2020 - Texture Adjust by ColorとPolyPaint Adjust by Color
Adjust Colorsの場所は2つ
ポリペイントとテクスチャマップ用のそれぞれにボタンが用意されています。
ポリペイントの調整
Tool > PolyPaint > Adjust Colors
- PolyPaintが存在しない場合又はPolyPaint > ColorizeがOFFになっている場合には、グレー表示になり使用できません。
テクスチャの調整
Texture >Adjust Colors
- テクスチャが存在しないモデルの場合には、グレー表示になり使用できません。
- 調整したいテクスチャがTextureパレットに配置されている必要があるため、テクスチャが割り当てられているモデルではTool > Texture Map > Cloneでテクスチャを複製する必要があります
簡単な使い方
- Adjust Colorsを起動し、右のカラー選択チャンネルをクリック、そのまま変更したいカラー上でまでポインターを持って行き、放します。
するとピックしたカラーが以外がマスキングされます。
全体のカラー調整をしたい場合はこの操作の必要はありません。 - 後は下部の各調整パラメーターでカラーの調整を行います
- OK又はビューポートをクリックするとモデルに適用されます。
Adjust Colorsの各設定
Hide Colors
モデル上のすべてのPolyPaintを非表示にし、マテリアルプロパティのみを表示します。
Hide Materials
モデルのマテリアルを非表示にし、シェーディングされていないPolyPaintのみを表示します。
Toleranceスライダー
カラー選択チャンネルで選択された色の許容値を制御します。
許容値を増減すると、選択範囲が増減します
Hide Mask
マスク部分を非表示にします。
Inverse Mask
カラー選択チャンネルで選択したマスクを反転します。
Blur Mask
カラー選択チャンネルで選択したマスクをぼかします。
最大ぼかし設定は25です。
Overwrite
新しいカラーの選択をした際に、既存のマスクが上書きされます。
Mask
既にマスクが適用されているモデルをAdjust Colorsした際に、カラーの選択によって生成された新しいマスクが既存のマスクと結合(追加)されます。
Unmask
既にマスクが適用されているモデルをAdjust Colorsした際に、カラーの選択によって選択されたエリアがマスクから差し引かれます。
ZBrushで完結も可能
ちょっとした色味調整ならZBrush内で完結できそうですね。
SpotLightにもテクスチャの調整機能がついていましたが、こちらの方がより視覚的にわかりやすい&調整パラメータが多いですね。
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