【ZBrush】王冠を作り方①:ArrayMeshでシンメトリ編集可能な王冠を作る

ArrayMeshを使って各パーツのシンメトリ性を維持したまま王冠を作成する方法のご紹介です。

 

やりたいことはシンメトリ可能なパーツを更にラディアルシンメトリで配置した王冠の作成。

■図にするとこんな感じ。

 

この記事では

王冠の作成工程

参考動画

をまとめています。

 

 検証バージョンはZBrush2022.0.5です

関連記事ArrayMeshのワールド軸を中心にオブジェクトを円状に複製する方法が役に立つ回

スポンサーリンク

シンメトリ編集可能な王冠を作る

主な工程

  1. シーンの設定
  2. IMMブラシの選択と配置と分離
  3. ArrayMeshで円状に複製
  4. スカルプト

1.シーンの設定

今回はDemoHeadFemale.ZPRから始めます。

シーンを開いたら

  • パースペクティブ:OFF
  • Floor:OFF
  • Symmetry X :ON

2.IMMブラシの選択と配置と分離

今回は標準搭載のIMM ModelKitFasteners_7を使用します。シンメトリ可能なIMMであればどんなIMMでも構いません。

SHIFTを押しながらシンメトリの中央に配置します。SHIFTを押すことでカメラ方向に垂直に配置できます。

関連記事シンメトリの中央を判別する際に役に立つマメ知識

 

Tool>Subtool>Split>Split Unmasked Pointsを押してIMMブラシのメッシュを分離します。

これが王冠のパーツになります。

王冠のパーツはまだシンメトリで編集可能です

3.ArrayMeshで円状に複製

ArrayMeshで円状に複製していきます。今回はワールド原点を基点に複製したいためArrayMeshの設定を調整していきます。

王冠のパーツが選択された状態でTool>ArrayMesh

  1. Lock Pos:ON
  2. Resetを押します

すると基点がワールド原点にリセットされるので、更に

  1. Rotate:ON
  2. Y Amount:360
  3. Repeat:複製したい数に設定

4.好きにスカルプト

サブディビジョンレベルを追加したり各ブラシでスカルプトしたり、IMMを追加したり(※サブディビジョンレベルがある状態だと不可)、ArrayMeshを調整すれば複製数を変更することだって可能です

関連記事ArrayMeshの設定。メッシュ化したい場合はこちらをご確認ください。

 

最終的にメッシュ化してすることになるかと思うので、各パーツごとのシンメトリ機能は失われてしまいますが、ギリギリまでシンメトリ編集できるのはメリットですよね

参考動画

#AskZBrush: “How can I setup symmetry to make a crown?”

ZBrush関連アイテム&書籍

日本語の書籍も沢山出ています。バージョンが古いものもありますが、基本的な操作方法に大きな違いはないので大丈夫かと思います。お気に入りの1冊を見つけてください。

 

注目!ZBrush専用アカウントを作成しました。ZBrush関連の最新記事、過去記事を投稿するアカウントです。良ければフォローしてください

関連記事ZBrushユーザーを増やしましょうぞ!無料で遊べるZBrushCoreMini

関連記事動画で学びたいならこちら

ZBrushCore超入門講座 シリーズ

Twitterでも積極的にTipsを配信していた福井信明さん(@nobgame)の書籍。

基本操作から、(超)丁寧に解説しているのでZBrushを始めたばかりの人にも、無印ユーザーもおすすめです!

関連記事実際にやった感想

ほか初心者向けの入門セミナーでもわかりやすく解説されていました。

 

そしてちょっとしたユーザーの疑問にも丁寧に答えてくれる人格者でもあります!

2020年4月に夭逝されたバイタテリティあふれる素晴らしい方でした。その遺伝子たるこれらの教材をもとにたくさんの作品を生みしてください。

作って覚える! ZBrushフィギュア制作入門

作って覚える!シリーズ第1弾。

初心者向けにフィギュア制作の工程が解説されています。フルカラー石膏を目的とした解説のため分割についての解説はありませんがZSphereやZmodelerなどZBrushでよく使われる機能を網羅した1冊。また書籍購入者向けに商用利用可能なブラシデータも配布されております。ZBrush 4R8対応。


Coreにはない機能を使用しているので注意が必要です。

作って覚える!ZBrushハードサーフェス入門

作って覚える!シリーズ第2弾。

「作って覚える!フィギュア制作入門」が終わってのステップアップならこちら!

Zmodelerの基本操作及びメカモデリングで覚えるZModelerの応用テクニックを学ぶことができます。初心者も対象となっていますが多機能を使用するため、ZBrushに慣れてきてからチャレンジするのがおすすめです。

関連記事レビュー

作って覚える! ZBrushフィギュア制作チュートリアル -はじめてから塗装まで-

作って覚えるシリーズ第3弾。ZBrush 2022対応。

初心者向けにフィギュア制作の工程が解説されています。1弾とチャプターの大きな構成は同じですが、こちらは自宅での3Dプリントを想定しているため分割、出力周りの情報が増量。ワークフローや作成パーツも1弾と異なります。ZSphereの機能周り等1弾から省略された解説がある一方、MicropolyやDynamics等比較的新しい機能を使ったフローも学べます。

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事