ZBrushとPhotoshopを使って(髪の)毛テクスチャを作成する方法のご紹介です。ヘアカードに使うテクスチャをZBrushで作成できないものかと実際にやってみました。
- どのような工程で作成するの?
という方に向けて
この記事では
fa-check-circle-oFiberMeshを使ってテクスチャを作成する工程
fa-check-circle-o参考動画
をまとめています。
- ヘアカード用のテクスチャを作成したい人
関連記事FiberMesh
コンテンツ
髪の毛テクスチャを作る
大きな流れとしては
- FiberMeshを作成する
- マテリアルを変更する
- ライティング
- FiberMeshを編集
- レンダリング
- Photoshopで合成
1.FiberMeshを作成する
- Plane3Dから始めます。PolyMesh3Dを押して使用してPolyMesh化し、マスクを行い生成範囲を作成します。
- Tool>FiberMesh>previewを押してFiberメッシュを表示します。
Fiberメッシュの設定を調整します。今回はこのような数値に設定しています。お好きな状態になるまで調整してください。
- MaxFibers 0.15
- By Area 2
- Length 630
- Coverage 300
- Gravity 1
- Segments 30
- Twist 0
- Scale Root Radius 1
- Scale Tip Radius 0.02
- Sim 0.45
- Base Color/Tip Color を変更
関連情報FiberMeshの各設定についてはこちらをご確認ください
2.マテリアルの変更
マテリアルをHair2に変更します
3.ライティング調整
ライティングも調整します。最終的に再度調整するので立体感が出る程度に光源の位置を変更します
4.FiberMeshを編集
FiberMesh>Acceptを押してSubtoolに抽出。TransePoseやMoveブラシ等を使って形状を調整していきます。
こまめにレンダリングをし、最終結果を確認しながら作業を進めましょう。
■結構結果が異なります
さらにFiberメッシュを追加したり、複製して編集します。具体的な編集方法については後程ご紹介している参考動画内を確認するのがおすすめです。
◆FiberメッシュはFiberごとに表示・非表示できるので、一部分だけ抽出して流用も可能です
◆TransposeMasterを使ってSubtoolまとめて編集することもできます。
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5.レンダリング
いいところ出来たら、ライティングも再度調整。フィルライトも追加しました。
BPRレンダリングを行います。
今回はPhotoshopでトリミングするのでドキュメントをサイズは気にしません。
最低限必要なのは
- Shadedの(影なし)
- Shadow
- Mask
必要に応じてAOやDepthなどをレンダリングしてください
関連記事影のON/OFF
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6.Photoshopで合成
影は乗算に、マスクはレイヤーマスクやアルファチャンネルに適用します。
折角なのでAOやDepthも使って合成しました。
完成です。
参考動画
■こちらはFiberMeshではなく、インサートメッシュを使ってました
ZBrush関連アイテム&書籍
日本語の書籍も沢山出ています。バージョンが古いものもありますが、基本的な操作方法に大きな違いはないので大丈夫かと思います。お気に入りの1冊を見つけてください。
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