【ZBrush】差分をジオメトリ化!Create Difference Mesh(差分メッシュ作成)

Morph Targetを使用して元形状とモーフターゲットの差分部分をジオメトリ化するCreate Difference Mesh(差分メッシュ作成)のご紹介です。

 

この記事では

Create Difference Meshの使い方

抽出後のガタツキ調整方法

参考動画

をまとめています。

 

 検証バージョンはZBrush2018頃ですが、ZBrush2022で補足しています。

 

参考
Morph Targets | ZBrush Docs

 

関連記事抽出にはExtract機能もあります

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Create Difference Mesh

Tool>Morph Target>CreateDiff Mesh

モーフターゲットの機能の一部です。

そもそもMorph Targetとは

ジオメトリ情報を保存し、スカルプトなどの変形の情報を後で呼び出すことが出来る機能です。

逆を返せば、元のジオメトリ情報に戻せることが出来る機能です。

使い方

  1. StoreMTを押すことで今現在の形状を保存
  2. その後スカルプト
  3. Switchを押すことでStoreMTを押した時点の形状に戻ることができます。

注意点

  • モーフを行うために頂点数が同じである必要があるため、ジオメトリの削除は行えません。
  • Subtoolごとに1Morph Targetを作成することが可能です。
  • Morphブラシを使用することで、一部分のみ元モデルに戻すことができます。
    (それによって非対称の形状を作成することも可能)

今回ご紹介するCreate Difference Meshはこのモーフの特性を利用してジオメトリを作成します。

Create Difference Meshの使い方

差分の抽出はモーフデータを作成して、Create Difference Meshを押すだけです。

  1. StoreMTを押して
  2. スカルプト
  3. CreateDiff Meshをクリック
  4. 差分部分のジオメトリが別Toolで出力されます

アルファのTool化におすすめ!

アルファを使用したモデルを抽出したい際に便利です

上記て順でアルファをスカルプトしたTool

Create Difference Mesh

 

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抽出ジオメトリの調整

抽出したフチがガタガタしているためSmoothを使って滑らかにします

 

■Polish by featureを使った場合

【その他】不要なメッシュの削除

  1. 不要な部分にマスクをかける
  2. CTRL+空いているエリアをクリックして選択を反転
  3. Tool>Visiblity>HidePtでマスキングされていない部分を非表示
  4. Geometry>Modify Topology>Del Hidden で非表示部分を削除

【その他】オープンエッジを滑らかに

デフォルトの設定ではオープンになっているエッジ部分はスムースがかかりません。

 

そこでBrushメニュー>Smooth Brush ModifiersMinimun Connected Points To Smoothの設定を3(デフォルト)→2に変更します。

smoothが適用される範囲が3点以上から2点以上接続している部分(オープンなエッジ)に変更されます。

それらを駆使してモショモショいじるとこんな感じになります。

公式による解説動画

Create Difference Meshの使用用法

オープンエッジを滑らかにする方法

まとめ

Create Difference Meshに関しては公式動画の後半にある、片面のみに彫りこまれたオブジェクトの制作はフィギュアなど3Dプリントには有益っぽいですね(3Dプリントをしたことが無いのでわかりませんが)。

 

どうしても抽出した部分のエッジがガタついてしまうので、そこを調整すればするほど元のイメージから離れていってしまいます。雑に調整してみたせいか、調整したエッジも均一に滑らかになったとは言い難いです。

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