【ZBrush】MicroPolyを使ってほつれた布表現【メイキング】

MicroPolyを使ってほつれた布を作成する方法のご紹介です。

 

youtubeに公開されている「Creating frayed cloth in ZBrush - quick 'n easy!」by Sean Forsyth氏のチュートリアルを参考にほつれた布を作成してみました。

 

この記事では

参考動画

実際にやってみた工程

をまとめています。

 

 検証バージョンはZBrush2021.6です

 

この記事がおすすめな人
  • ほつれた布表現をしたい人
  • Micropolyの使いどころを知りたい人

 

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Creating frayed cloth in ZBrush - quick 'n easy!

こちらの動画では厚みのあるフードから、厚みを除去してしたりZRemesher等を行ってMicropolyに備えている工程が解説されていますが今回はそのあたり省略するので動画をご確認ください

ほつれた布を作る

大まかな流れ

Micropolyで布地を作って削ってほぐすという工程を踏んでいます。

  1. 布素材の用意
  2. MicroPolyの適用
  3. ほつれエリアの作成
  4. 調整して完成

1.布素材の用意

今回はDynamicsを使って、犬にPlaneを落としました。

関連記事Dynamicsの基本設定

 

Micropolyを使用するにあたって、なるべくポリゴンが正方形に近い方がきれいに反映されるので、ZRemesherをかけます。

ポリゴンを増やしたいわけではないのでSameに設定してZRemesher

関連記事ZRemesherの使い方と各設定

2.MicroPolyの適用

好きなメッシュを選択します。

目を細かくしたかったらSmoothSdivを調整しましょう。

Alignを押してメッシュをきれいに整列させたり、Rotで目を回転させることも出来ます。

 

関連記事Micropolyの使い方と各設定

 

最終的にはこんな感じで

 

オリジナルメッシュを作成・適用しても良いと思います。

関連記事Micropolyメッシュの作り方

 

設定が完了したらApplyを押してメッシュに変換します。

 大きなシルエットの変更はApplyする前に終えて下さい

3.ほつれエリアの作成

該当箇所のメッシュを削除します。方法はどのようなものでも構いません。

  1. Lassoを使ってマスキング
  2. ポリグループ分け
  3. 非表示にしてDelHidden

など

4.調整して完成

MoveやMoveTopologicalブラシなどで切り口をほぐします。

Cloth系のブラシをブラシを使っても面白い効果がでるかもしれません。

関連記事Cloth系ブラシ

 

■こんな感じ

ほぐし作業は最後に

メッシュを確定後の、シルエットの大きな変更はめり込みの原因となるのでおすすめしません。

一通り作成、シルエットに大きな変更を加えることが無くなった際に使ってみるのがよさそうです

ZBrush関連アイテム&書籍

日本語の書籍も沢山出ています。バージョンが古いものもありますが、基本的な操作方法に大きな違いはないので大丈夫かと思います。お気に入りの1冊を見つけてください。

 

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ほか初心者向けの入門セミナーでもわかりやすく解説されていました。

 

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Coreにはない機能を使用しているので注意が必要です。

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初心者向けにフィギュア制作の工程が解説されています。1弾とチャプターの大きな構成は同じですが、こちらは自宅での3Dプリントを想定しているため分割、出力周りの情報が増量。ワークフローや作成パーツも1弾と異なります。ZSphereの機能周り等1弾から省略された解説がある一方、MicropolyやDynamics等比較的新しい機能を使ったフローも学べます。

 

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